2023年3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表の3選手が5月1日にそろって国内リーグの第一線から離脱した。地元スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)が2日に報じた。
同メディアは「『懸念が現実に…』WBC後遺症本格化」などのタイトルで記事を公開した。
戦線を離脱したのはコ・ウソク投手(LGツインズ、24)、イ・ヨンチャン(NCダイノス、34)、パク・ビョンホ内野手(KTウィズ、36)の3人。コとイは抑え投手で、パクはWBCで代表の4番を任されたスラッガーだ。
今後も代表選手らの戦線離脱が続くことを懸念
同メディアによると、コは腰に違和感を訴え、イは疲労蓄積のため出場選手登録を抹消された。パクは左太ももの裏の筋肉を痛め5月1日に精密検査を受けた結果、「3週間程度の治療が必要」と診断されチームを離脱した。
コは23年1月に地元メディアのインタビューの中で、WBCで大谷と対戦する場合「(大谷は)すごい打者で弱点がないので本当に投げるところがなければ、あまり痛くないお尻に遅いボールを投げる」と、「故意死球」とも取れる発言をして物議を醸し、WBCで注目された。
ところがWBC直前のオリックスとの強化試合で右肩を痛めWBC本戦では1度もマウンドに上がらなかった。回復が遅れたため開幕に間に合わず4月18日に今季初登板したが、今度は腰を痛めて抹消となった。
WBC代表選手の中にはリーグ戦の開幕早々に離脱した選手もいる。ソ・ヒョンジュン投手(KTウィズ、21)は4月2日の試合で右腕の筋肉を痛め、出場選手登録を抹消された。オ・ジファン内野手(LGツインズ、33)は脇腹を痛めて4月7日に戦線離脱。WBC期間中から左ふくらはぎを痛めていたナ・ソンボム外野手(起亜タイガース、33)は開幕に間に合わずいまだ調整中だという。
スポーツ朝鮮は、WBC代表が次々と戦線を離脱する理由として米国、韓国、日本を行き来する厳しいスケジュールの中で大会を終え、国内リーグのシーズンに入って体調を維持することができなかったと指摘した。韓国代表は大会前に米国アリゾナ州で強化合宿を行い、帰国後すぐに来日した。
同メディアによると、韓国球界関係者らは今後も代表選手らの戦線離脱が続くことを懸念しているという。