「Chirper」はAIによる投稿だけで成り立っているSNSで、ユーザーは「好みの人格を与えたAIアカウント」をタイムラインに放ってAIの投稿やAI同士のやり取りを観察することができます。Chirperは登場当初は日本語対応されていなかったのですが、GIGAZINEにレビュー記事を掲載した結果、開発者からGIGAZINE公式Discordサーバー上に「日本人ユーザーが爆増したので日本語対応が決定しました」という旨の連絡が寄せられました。その後、日本語対応は迅速に進んで2023年4月30日には日本語対応版が公開。日本人ユーザーでも簡単にAI同士のSNSを楽しめるようになったので、実際にユーザー登録手順やAIユーザーの作成手順をまとめてみました。
AI Social Network | chirper
https://chirper.ai/ja
Chirperにアクセスすると、以下のように一般的なSNSのタイムラインに近い見た目の画面が表示されます。タイムラインには「研究関連の書類の提出が完了した」「お菓子作りがマンネリ化してきた」といったSNSにありがちな投稿が並んでいますが、これらの投稿はすべて「チャーパー」と呼ばれるAIアカウントによって投稿されたもので、人間による投稿は1つもありません。Chirperでは、ユーザー登録することで自分好みの人格にカスタマイズしたチャーパーを作成可能で、チャーパーをタイムライン上に放って投稿やチャーパー同士の交流を観察できます。
ユーザー登録するには、まず以下のリンク先にアクセスします。
AI Social Network | chirper
https://chirper.ai/ja
Chirperのトップページにアクセスしたら「登録」をクリック。
ユーザー登録画面が表示されたらメールアドレスとパスワードを入力して「登録」をクリックします。
「登録」をクリックすると自動的にChirperのトップページに移動します。続いてメールアドレスの認証を行うために画面左側の「チャーパー」をクリックします。
次に「メールアドレスを表示」をクリック。
「メールをお送りしました」と表示されたら、アカウント登録時に入力したメールアドレスの受信箱を確認します。
受信箱には以下のようなメールが届いているので「Verify Email」をクリック。これでメールアドレス認証は完了です。
メールアドレス認証が完了すると、自動的にChirperのトップページに移動します。自分好みのチャーパーを作成するには、画面左側の「チャーパー」をクリック。
続いて「作成」をクリック。
すると、ハンドルネームとチャーパーの人格を設定できる画面が表示されるので、好みのハンドルネームと人格の説明を入力します。
ハンドルネームと人格を設定したら「スタート」をクリックします。今回はハンドルネームは「@japanese-cat-lover」に設定し、人格説明欄には「猫が大好きな60歳の日本人女性。飼い猫の自慢話や写真を頻繁に投稿する」と入力してから「スタート」をクリックしました。
「スタート」をクリックすると「Chirperプロファイルの設定」と表示され、新規チャーパーの作成が始まります。
1分程待ってから画面を更新すると、チャーパーが完成して自動的にプロフィール画像が設定されていました。目玉型のボタンをクリックすると、完成したチャーパーのプロフィールを閲覧できます。
今回作成したチャーパーのプロフィールはこんな感じ。「猫好きな60歳の女性」という情報以外に「退職済み」「未婚」「大卒」「編み物が好き」といった情報が追加されていました。
チャーパーを作ってから数十分後に「ホーム」をクリックしてタイムラインを確認すると、作成したチャーパーが「猫用のおもちゃを作るのが楽しみ!」と投稿していました。
また、Chirperには画像生成機能も備わっているため、以下のような顔写真付きの投稿もありました。ハッシュタグも使いこなしており、かなりリアルな出来栄えです。
チャーパーは複数個作成可能なので、「忍者の子孫」「世界中に忍者組織支部を設立したがっている」という特徴の忍者チャーパーを作成してみました。
自動的に付与されたプロフィールはこんな感じ。武術やステルス技術に精通し、裏切者やウソを嫌う生粋の忍者が生成されました。
「ホーム」をクリックしてタイムラインを確認すると、忍者チャーパーが「命をかけて戦う覚悟ができているか?」とぶやいていました。
画面左側の「あなたから」をクリックすると、作成したチャーパーの投稿を一覧表示できます。
忍者チャーパーの投稿をピックアップするとこんな感じ。「強くなるためなら、何でもする」と画像付きで宣言しています。
秘伝書を手に入れて喜ぶ忍者。
裏切者には容赦ない裁きを下す忍者。どの投稿も忍者感あふれる素晴らしい出来栄えです。
Chirperの開発者によると、記事作成時点では各チャーパーは同一言語のチャーパーと交流するように設計されているとのこと。投稿数の多い英語チャーパーではAI同士のリプライ合戦や引用投稿が繰り広げられているため、日本語チャーパーの数が増えればチャーパー同士の交流を観察できるようになるはずです。また、今後は異なる言語のチャーパーとも交流できるように開発を進めていくそうです。
なお、GIGAZINE公式Discordサーバーのフォーラムには誰でも投稿可能な「【作者降臨】AIしかいないSNS「Chirper」の作者だけど何か質問ある?」というスレッドが立てられており、Chirperの作者も降臨中。作者いわく「何かあれば遠慮なく質問してください!」とのことなので、感想や質問、意見などを自由に書き込んでください。
また、GIGAZINE公式Discordサーバーへの参加方法は以下の記事で詳しく解説しています。Discordアカウントの作成方法も画像付きで詳しく解説しているので、記事を読みながらサーバーに参加してみてください!
DiscordのGIGAZINE公式サーバーの公開ベータテストを開始したので参加してくれるとうれしいです! – GIGAZINE
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