タイの寝台列車で一夜を過ごして感じた「あと風呂さえあれば住んでもいい」という気持ち

ロケットニュース24

タイ北部の街ウドンタニーからバンコク行きの寝台列車が走っている。最初は「1泊ぶんの宿代が浮くかも」と思ったが、よく見ると列車は20時20分発・5時50分着。ホテルのイン&アウトの時間を考えると、なんなら2泊余分に払う必要があるかもしれない。

だがしかし……寝台列車はロマンだ。なんか急に鉄道オタクみたいなことを言い出したが、これは紛れもない事実なのである。そんなワケで私のタイ鉄道珍道中をお届けしたい。

・事前購入が安心

私は今回たまたまバンコク → ラオス → ウドンタニー → バンコクというルートを辿ったため、最初のバンコクでチケットを購入した。タイ国鉄の乗車券はネットで購入することもできるが、可能なら駅で買った方が確実である。これはタイに限った話じゃなく。

窓口で乗車日、乗車駅と降車駅、そして「Sleeper(寝台)」と告げればすぐに理解してもらえる。個人的には中国の寝台列車に乗った際、うっかり “上段の席” を買って激しく後悔したことがあるため、「Lower(下段)」と念を押すことも忘れない。価格は977バーツ(約3930円)。やっす〜!

こちらが19時30分のウドンタニー駅。外国の駅では道に迷うことも多いが、ここは小さい駅なのでまず大丈夫。

アットホームな雰囲気で、黙っていても駅員さんが「ここで待つように」と教えてくれる。

う〜〜〜ん、情緒あるな。

電車は定刻どおりにやってきた。ようし、乗るぞ〜!


・ピッカピカ! タイ国鉄

初めて乗ったタイの寝台列車はこんな感じ。


すごく☆よさげ


これが私の今夜のベッド。専用の窓から景色を拝めるほか、テーブルや小物入れも完備されている。テンションあがる〜〜〜!

ちなみに中国と同様、上段ベッドには窓がないもよう。多少は料金が安いのかもしれないが、せっかくなら下段をチョイスすることを強くオススメする。

とかキャッキャしてたら電車は音もなく動きはじめた。

カーテンを閉めればそこはもう完全なプライベート空間だ。フカフカのフトン。適度な広さ。密室感。押し入れ好きにはたまらない。


・お楽しみのヤツ

さて。ウドンタニーで夕飯を済ませてしまったが、こうなったら食堂車へ行ってみるしかないだろう。

これまたピカピカな食堂車。弁当やスナックが販売されている。

車内販売(おじさんがメニューを持って車内を練り歩く)でも同じお弁当が購入可能だ。私が注文したのはエビチャーハンがメインの『Hセット』190バーツ(約764円)。スープと水もついてる。

うんうん、けっこうイケる! 弁当なのに生野菜が新鮮な点はポイント高い。車内で調理しているのだろうか?

あとスープがめちゃめちゃおいしい。これを飲むために乗車してもいいレベル。

このままゆっくり車窓を眺めていたかったが、腹いっぱいなうえ暗くて景色もよく見えないため、私は早々にベッドへ引き上げた。

時おり見える街並みや知らない駅の明かりを目で追いながら「いつか、ここで下車することがあるのかな?」と一応考えてみたりする。

ここから約7時間……寝台列車の旅って本当、ロマンに溢れてるなぁ〜!!!!!


・突然の終わり

そして次の瞬間、私は車掌に叩き起こされた。いつの間にか眠っていたらしい。

到着時刻はまだ先のハズだが、一体どういうつもりなのか?

どうやらバンコクへ突入すると車掌が寝台を椅子に戻し、乗客は座って到着を待つシステムのようだ。時刻は5時。眠すぎて旅の風情はどこかへ行った。

乗車券には「クルンテープ」と確かに記載されていたが、不思議なことに手前のバーンスー駅で降ろされた。抗議するも、ここが終点なのだという。海外はこういうことがあるから気が抜けないよなぁ。

わざわざクルンテープ駅近くのホテルを予約していた私は、仕方なくタクシー乗り場へ。すると相場の7倍くらいの料金を吹っ掛けられたので交渉は決裂となった。長旅で疲れた客の足元を見ているのだ。ご利用の際は注意されたし。

普通列車を乗り継ぐうちに夜が明けてきた。そういえば、こんな時間帯のバンコクを見るのは初めてかもしれない。体感としてタイ国鉄は、夜行列車の中でもかなり快適な部類といえた。ウドンタニーもすごく良い街なので、旅程に余裕のある人は本記事のルートを辿ってみてほしい。

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24. / Googleマップ

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