ヘアドネーション、一度はこの言葉を聞いたことがある人も多いのではないだろうか。ヘアドネーションとは、病気やけがで髪の毛を失った子どもに医療用ウィッグを贈る活動や、ウィッグの素材となる髪の毛を寄付すること。
ひどく傷んだ髪でなければ、基本31cm以上で誰でも寄付することができる。私もずっと気になっていたものの、31cmという壁をなかなか越えられずに断念していた。しかし、「人生で一度はやってみたい!」とこの度、念願のヘアドネーションをやってみた!
元々ロングヘアーを好んでいる私は、日々伸ばしているのだが、だからこそバッサリ切ることがそうそうなかった。しかし2年ほど前、少し短めに切った時、「また伸ばすならいっそヘアドネーションしてみよう!」と決意。
結果、腰に届くくらいのスーパーロングになったのだが、ロングに慣れているとはいえ、ここまで長いと乾かすのが大変。しかも髪の量が多いため、どれだけドライヤーをしても乾かず、日常生活でも「邪魔!」と思うことが多々あった。
切った後の長さを考えれば、もう少し伸ばした方がいいとも思ったが、「そろそろ限界……」と断髪を決意。
今回ご協力いただいたのは、横浜の東急東横線・反町駅にあるLUFT(ルフト)。兄の同級生が営業している美容院で、事前にどのくらい伸ばせばいいか相談しており、昨年の6月に「あと10cmくらい」と言われ、2023年3月末に決行。
ちなみにヘアドネーションをしてくれる美容院はネットで探すことができる。LUFTは髪の毛を切るところ(ドネーションカット)までなので、その後の郵送などは自分で行う。
いざ断髪当日。まず30cm定規で切る長さを確認。
小分けにしてゴムで束ねる。
このあたりの流れは、私が今回送ることにしたJapan Hair Donation & Charityの「髪の毛を送る」に詳細が書いてあるので、実際に行う場合は美容師さんとともに見て欲しい。
いよいよ! というところで、「自分で切ってみる?」という美容師さんの一言。
恐れおののきながらも、せっかくだからとハサミを入れ、
おそるおそる断髪!!
ひゃーバッサリ! 激しいアシンメトリー。
こんなに短くなるのか!
残りは美容師さんにおまかせし、全ての束を断髪。
切った髪の毛をトレイに乗せると、いかにも「毛束」というかんじ。数分前には私の身体の一部だったのだから、不思議なかんじ。
残された本体の方はというと、すっかりボブ。
仕上げで綺麗に整えてもらい、
完成ー! さっぱり!
ここまで短いのは小学生以来なので実に30年ぶり。髪ブラができないのが少し残念だ。
ビフォーアフターを比べると、一目瞭然。いやー、切った切った。
横から見ても別人並み。これは体重も軽くなったのでは。
しかし短くなったことで、髪の毛で隠されていたボディラインがあらわになり、これはいかんと身を引き締める思い。
家に帰り、切った髪の重さを測ってみると115g。正直こんなものかと拍子抜け。これじゃ体重に変わりはないだろう。
長さはというと、1番長いところで35cm。毛束の最長部分が31cm以上の長さであればよいので、なんなくクリア。これ間違って短く切っちゃったら、ショック大きいよね。
最後に発送作業。Japan Hair Donation & Charityの「髪の毛を送る」に従い、任意であるドナーシートと、ジップロックに毛束を入れ、追跡機能のあるレターパックライトで発送。
他にも寄付を受け付けている団体があるので、良きところを自分で選ぼう。
はじめてのヘアドネーションはこれにて無事終了! 伸ばす期間を考えれば、長い道のりであったが、送ったあとは実に爽快。私の髪の毛が誰かのお役に立てるなら、こんなに嬉しいことはない。
かつて何度か30cm近く切ったことがあったので、はやく知っていればと悔やまれる。スーパーロングの期間は正直大変だったが、バッサリ切る解放感もあいまって、是非またチャレンジしたい。
ちなみに私はたまたま、何にも手を加えていないバージンヘアーだったが、カラーやパーマをかけてても大丈夫ということなので、気になる人はチェックして欲しい。
・今回ご協力いただいた店舗の情報
店名 LUFT(ルフト)
住所 神奈川県横浜市神奈川区反町1丁目6−7
営業時間 平日10:00~20:00 土9:00~20:00 日9:00~18:00
定休日 火曜、第三水曜
参照リンク:Japan Hair Donation & Charity
執筆:千絵ノムラ
Photo:RocketNews24.