私は大学イモが好きだ。
カリっと揚げられたサツマイモに、醤油味の甘じょっぱいタレが絡んだ大学イモは、この世のものではないと思えるほど甘美な味わい。いやはや、たまらない。
大学イモが大学イモたるゆえんは、やはりそのタレであると言えるだろう。タレがなければただの揚げたサツマイモなのだから。逆に言えば、大学イモのタレさえかければ、何でも大学なんとかにすることができるのではないだろうか。
ちょうど入学式が行われるこの季節、いろんなものを大学に入学させてみた。
※2008年4月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
大学イモのタレを作ろう
何はともあれ、まずは大学イモのタレを作ることにする。
ネットで検索してみたところ、大学イモのタレの作り方は、まぁ、おおむね水に砂糖と醤油を入れ、煮詰めればOKなようだ。水あめとか使うレシピもあったが、今回はシンプルに水と砂糖と醤油だけで作ってみよう。
見苦しいものをお見せしまい、申し訳ありませんでした。
いやはや、本当に汚いですな。鍋の中も、鍋の外も。そもそも私の部屋は六畳一間の安アパート。まともな調理器具も揃っておらず、あるのはちゃちい電気コンロと、後は鍋とフライパンのみ。
この電気コンロが本当に不便で、スイッチを入れてから熱くなるまでに時間がかかるというシロモノ。こんなんでオイシイ料理ができるのか?と言われても反論しようがない。でも、続けさせていただきます。頑張りますので。
こんなこともあろうかと(というか、ほぼ間違いなくこういうことになるだろうと思ってはいたが)、私はちゃんと保険を用意していた。
これは、揚げたサツマイモにかけるだけで大学イモが一丁上がり、という優れモノ。横着にも程があるとブーイングが来そうだが、いやはや、スミマセン。今日はこれで勘弁してください。
普通の大学イモのレシピが通常入学だとすれば、まぁこれは、いわゆる裏口入学ということで。
まずはこの大学イモのタレを使って、普通の大学イモを作ってみた。
本当にテキトウな感じに作ったのだが、タレを絡めるだけで普通においしい大学イモができた。少なくとも、市販の冷えた大学イモよりはうまいと思う。
それにしても、この大学イモのタレというのは強力だ。最初、揚げたサツマイモだけを摘んでみたが、妙に油っぽくてすぐに飽きてしまうような感じであった。しかし、ひとたびタレを絡めてみると、その油っぽさは見事にドロン。おいしく食べられるようになったのだ。やはり、大学イモのタレは凄い。