ペイドメディアのプロセスを合理化へ:新機能LTKブーストでTikTokとインスタグラムの投稿のブーストに賭ける

DIGIDAY

TikTokやインスタグラムの広告戦略において、ブランドがクリエイターコンテンツのホワイトリスト化に賭けるなか、LTK(旧リワードスタイル(Rewardstyle)およびライクトゥーノウ・イット(LiketoKnow.it)は、初めて広告枠買い付けを行っている。

3月31日、同プラットフォームはLTKブースト(LTK Boost)を発表、これはTikTok、インスタグラム、Facebookのブーストツールを介して、同社のインフルエンサーの名簿からコンテンツを選択し、その背後に有料広告を配置するサービスである。

ペイドメディアプロセスの合理化を目指す

「ペイドメディアは以前から存在していたが、我々はクリエイターのハンドルネームから発信されるものは、その人の本物の声であると信じている。ブランドのハンドルネームから発信されるものよりも、はるかに人々の共感を呼ぶ」とLTKのブランドパートナーシップ・バイスプレジデント、ステファニー・サンドボー氏は言う。

この動きは、ブランドとクリエイターのためのペイドメディアのプロセスを合理化することを目的としている。2022年には、LTKはインフルエンサーのアフィリエイトリンクを通じて36億ドル(約4732億円)相当の商品が売れたと報告している。アフィリエイトリンクに加えて、同社ではインフルエンサーのキャンペーンを促進している。LTKブーストの導入以前は、LTKのインフルエンサーの投稿を使って有料広告を行いたいブランドは、それを独自に行うか、あるいは他の第三者機関を通じて行う必要があった。

この機能は、アルタ・ビューティ(Ulta Beauty)、アディダス(Adidas)、HSNなど10ブランドのテストグループでベータ版として展開され、後者はマルチブランドの美容キャンペーンにこの機能を使用している。このテスト運用では「売上が最大4倍まで伸びた」とサンドボー氏は述べている。

クリエイター広告の「ホワイトリスト化」は、特にTikTok時代におけるブランドのあいだで人気となりつつあり、TikTokのスパークアズ(Spark Ads)機能を使って自社製品に関するオーガニックなバイラル投稿を増幅させている。この戦略はグロシエ(Glossier)で成功し、フレグランスのグロシエユー(Glossier You)に関するバイラル投稿をブーストして売上を大きく伸ばしている

インスタグラムがクリエイターの投稿から直接得る主な収入源は、ブーストされた広告から得られるものだ。インスタグラムは2021年6月に、LTKの競合となるインフルエンサー向けアフィリエイトプラットフォームを作ったが、短命に終わり、2022年8月に廃止している。

絶え間なく変化するソーシャルメディアのアルゴリズムに対応

LTKプラットフォームの一員であるインフルエンサーに限定して焦点を当て、LTK経由で購入された広告は、複数の製品のキュレーションを含むインフルエンサーのLTKショッピングページに誘導される。この方法によって、パートナーブランドはLTKを通じてより多くのデータにアクセスできるようになり、一方でインフルエンサーはプラットフォームのブーストプログラムとLTKのアフィリエイトリンクの両方を通じてふたつの収入源を得ることができる、とサンドボー氏は強調した。

特定のキャンペーンの開始時に委託されたすべてのコンテンツを自動的にブーストすることから、バイラリティの可能性に関してインフルエンサーの投稿を評価することまで、ブランドはこの機能を使ってさまざまなアプローチをとっていると同氏は指摘している。TikTokの場合、キャンペーン投稿の100%がブランドによってブーストされており、またインスタグラムの投稿に関しては、それが売上につながるかどうかさらに多くの評価を受けている。

この機能は、ブランドにとってソーシャルメディアがこれまで以上に「定額課金制」となりつつある中で生まれたものだという。

「実際に昨年から、LTKを訪れるブランドはソーシャルメディアのアルゴリズムが変化していると認識するようになった。また、ある時点ではうまくいっていたことが、翌日にはうまくいかなくなることがあった」とサンドボー氏は言う。「絶え間なく変化しているのが常態となっている。たとえば、今日のリールはインスタグラムで非常によいパフォーマンスをしていて静的な投稿はもはや機能していないなど、秘訣をつかんだと感じたとしても、それは絶対に変わる可能性があるのだ」。

[原文:LTK bets on boosting TikTok and Instagram posts with new paid spend feature]

LIZ FLORA(翻訳:Maya Kishida 編集:山岸祐加子)

Source