Nintendo Switchに付属するコントローラー「Joy-Con」の挙動がおかしくなる、通称「Joy-Conドリフト」の発生を受け、任天堂がイギリスとスイス、欧州経済領域(EEA)諸国でJoy-Conの修理を無償化することを明らかにしました。これにより、たとえ保証期間が過ぎたとしても、故障したJoy-Conを無料で直してもらうことができます。
Joy-Con Control Sticks Are Not Responding or Respond Incorrectly (responsiveness syndrome or so-called “drifting”) | Nintendo Switch | Support | Nintendo
https://www.nintendo.co.uk/Support/Nintendo-Switch/Troubleshooting/Joy-Con-Control-Sticks-Are-Not-Responding-or-Respond-Incorrectly-responsiveness-syndrome-or-so-called-drifting–1908347.html
Consumer protection
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_23_2106
Nintendo Will Repair Out-Of-Warranty Joy-Con For Free In The UK, EEA, Switzerland | Nintendo Life
https://www.nintendolife.com/news/2023/04/nintendo-will-repair-out-of-warranty-joy-con-for-free-in-the-uk-eea-switzerland
Nintendo will repair faulty Joy-Cons for free in more parts of Europe – The Verge
https://www.theverge.com/2023/4/3/23667841/nintendo-switch-joy-con-repair-free-europe-stick-drift
コントローラーのアナログスティックが入力を正しく認識しなくなる問題はNintendo SwitchとNintendo Switch Liteで確認されているほか、他社製コンソールのPlayStation 4やXboxシリーズのコンロトーラーでも確認されており、もはや家庭用ゲーム機の宿命とも言える問題です。
Nintendo SwitchのJoy-Conが勝手に動く問題はJoy-Conドリフトとして知られており、任天堂はこれに関する集団訴訟を提起されています。
Nintendo Switchの「Joy-Conスティックが勝手に動く」不具合で任天堂が集団訴訟を起こされる事態に – GIGAZINE
こうした問題を受け、任天堂は北米、ラテンアメリカ、フランス等に地域を限定してJoy-Conの無償修理サービスを展開し、それまでにJoy-Conの修理料金を支払った顧客へ返金するなどの対応を行っていました。
今回、欧州消費者機構(BEUC)からの警告を受けて欧州委員会(EC)と欧州連合(EU)の消費者当局が任天堂に連絡を取り、コントローラーに繰り返し発生する問題に対処したことが判明。これに伴い、任天堂はJoy-Conの無償修理を行う地域をイギリス、スイス、EEAに拡大しました。
この地域ではJoy-Conに通常2年間の保証期間が設けられていますが、Nintendo UKは「この期間を過ぎたとしても、ドリフトが発生したJoy-Conを無償で修理する」と公式ページに明記しました。
ただし、認可されていないサードパーティー製の機器等によってコントローラーが損傷を受けていたり、認可されていない人物または組織によって改造・修理されていたりする場合などは、無償修理適用の例外となります。
EUは、消費者が不良を起こしたコントローラーを交換することによって不要な電子廃棄物が発生している現状を問題視しており、より簡単で安価なオプションを提示し続けることで、消費者の行動が気候と環境に配慮した持続可能なものへと変化していくことを望んでいます。
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