ロイヤルホストで俺のロイヤルホストストレートフラッシュを注文する~勝手に食べ放題2023

デイリーポータルZ

これぞロイヤルホストという料理をたくさん食べてきました

編集部から「食べ放題したいチェーン店」を聞かれて、迷いなく挙げさせてもらった店の名は、ファミレス界の大横綱であるロイヤルホストだ。なぜって高級だから。

ちょっとお高い、そもそも家の近所にない、なんだか緊張するという理由で、これまでの人生において3回くらいしか行ったことがなかった店で、胃袋が許す限りの注文をしてみた。

勝手に食べ放題2023
「勝手に食べ放題」とは、食べ放題メニューのないお店で勝手に好きなものを好きなだけ食べる。無理して食べる必要はないのが鉄則です。

決まらないメニュー、過ぎ行く時間

値段を気にせずロイヤルホストで注文する。あなたは人生でこんな経験をしたことがあるだろうか。

もし誰かに「今日はおごるから好きなの食べなよ」と言われたとして、その人とどんな関係性であったとしても、絶対気を使うに決まっている。それがロイヤルホストという店だ。

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もちろん残すのはマナー違反。シェアも邪道。無理をしない範囲で、自分を最大限に甘やかしてみたいと思う。
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なんでもいいから読書感想文を書けと言われたら、今ならロイヤルホストのメニューで書きます。

この企画が決まってすぐに、かっこいい注文のために予習をしておこうと、ロイヤルホストのサイトでメニュー(こちら)を確認したのだが、これは時間制限がない状態で読み始めると楽しすぎて他に何もできなくなると悟って、すぐに閉じた。確定申告が間に合わなくなるやつだ。

そして今日、目の前にあるメニューをざっと眺めてパパパっと気分で決めてやると臨んだのだが、そんなことできる訳がない。よく車で移動しながら「どの店で食事をしようかな~」と考えていると、迷い過ぎてそのまま目的地についてしまう人間なのである。

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この大人のお子様ランチみたいなランチで十分なのでは。ペンネグラタンうまそうだし。
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しかし今日は勝手に食べ放題。何を食べるのも自由。こういう小皿と酒を並べるという注文だって可能。
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私がギャザリング・プラッター(ってなに?)を頼めるようになるのは、人生五週目くらいからだろうか。
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あまりに迷い続けているので、同行した編集部の橋田さんが「前に小堺さんが頼んだのはこれです」と過去の食べ放題を見せてくる。

橋田:「どうします? 一回解散して、また後日にしましょうか」
玉置:「そうですね。決められないので出直してきます」

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そっとメニューを閉じた。

という訳にもいかないので、まだ迷いつつもボタンを押して店員さんを呼び、私が考えたロイヤルホストストレートフラッシュオーダーを伝えた。

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料理が来るまでの間、ロイヤルホストの歴史を真剣に読む。サイゼリヤにおける間違い探しの役割だ。

ロイホといえばオニオングラタンスープ

最初にグラスの赤ワインと共に「フタをお取りしてよろしいですか?」と運ばれてきたのは、オニオングラタンスープセットのスープである。

ロイヤルホストといえばマリリン・モンローも愛したというオニオングラタンスープ。久しぶりに食べたが、飴色になるまで炒め続けたであろうタマネギの甘さがすごい。タイパ(タイムパフォーマンスの略らしいですよ)を無視した技法だからこその味がする。

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グラタンなのにマカロニが入っていないと毎回思ってしまうが、グラタンとはオーブンで表面を焦がす料理のことらしいよ。
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マリリン・モンローといえばオニオングラタンスープの人ですよね。
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8時間じっくり煮込んだ豚バラ肉よりもトロトロのパン。「スープに浸したパン」の最上級だ。

ダブルココットの悲劇

続いてやってきたのは、ちいさなビーフシチューだった。

店員さんが本日二度目となる「フタをお取りしてよろしいですか?」の確認をしつつ、橋田さんの前に置こうとした。そりゃそうだろう。まさか一人の人間が二つのココットを頼んだなんて思うまい。

注文時になにかもう一品頼もうと焦って選んだ結果がこれである。ドリンクバーからウーロン茶も持ってきていたので、ダブルココット&ダブルドリンク。

店員さんから「食卓の二重人格」とあだ名をつけられてもおかしくないダサさとなってしまった。

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二つ並んだココットを前にニヤニヤする橋田さん。恥ずかしい。
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ダブルココット&ダブルドリンク。
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ちいさなビーフシチューに罪はないのだが、味が濃くて熱い料理が続いてしまった。

メインは厚い肉とでかい海老

まさかのココットかぶりに呆然としていたところで、本日のメインディッシュとライスが登場。せっかくだから主役は主役らしくということで、200gの厚切りアンガスサーロインステーキ&オマール海老のグリルをセレクトした。

100gのステーキに抑えて黒×黒ハンバーグを添える、あるいは別メニューでサポートするという選択肢も当然考えたが、良い肉はある程度大きな塊で焼いてこそ本来の持ち味を生かせるはず。ここは「厚切り」の意味を信じてみよう。

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茶色い。ビーフシチューじゃなくてサラダ系を頼めばよかったか。
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ドミグラスバターソースをセレクト。特注だという美濃焼の皿がしぶいぜ。
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肉も厚いがナイフの持ち手も厚い。

この厚みがあるからこそ実現できる肉の噛み応えと満足感、海賊気分で齧りつく非日常体験のオマール海老、静かなこだわりを感じる冬野菜の付け合わせ、これぞロイヤルホストのメインディッシュ。

学生時代にガストでバイトをしていた時、よく賄いでハンバーグとエビフライのセットを食べていたが、それの最上級版といえるだろう。あれはあれでちゃんとうまいし、これはこれですごくうまい。

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厚い肉ってうまいですね。
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殻からきれいに外れてうれしい。
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ブロッコリーとカリフラワーが並んでいるのを初めて見たかも。さすがロイヤルホストだ。

申し訳ないが後回しにしてしまったビーフシチューは、まだちゃんとぬくもりを保っていた。さすがココット。

食材の焦げが生み出す旨味の濃さに、ロイヤルホストの本気を感じる。手間暇がちゃんと反映されたコク。この量がまたちょうどよいのだ。

こんな日でなければこの味を知ることはなかっただろうから、やっぱり注文してよかった。

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これとパンだけをずっと食べたい。

 

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