貸付投資のオンラインプラットフォーム「Funds」を運営するファンズは3月14日、総額約36億円の資金調達を実施したと発表した。
既存株主と新規株主による約34億円の第三者割当増資と、金融機関を借入先とした約2億円のデットファイナンスで調達。これにより、累計調達額は約68億円となる。
今回のシリーズDラウンドにおける資金調達では、リード投資家のANRIに加え、既存株主のグローバル・ブレイン、B Dash Ventures、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、みずほキャピタル、三菱UFJキャピタル、三井住友信託銀行、FFGベンチャービジネスパートナーズが参加。また、楽天証券、国内機関投資家(社名非公開)、Hanwha Asset Management、Cygames Capital、マーキュリアホールディングスなどが新規引受先となっている。
加えて、みずほ銀行、千葉銀行、商工中金を借入先とした資金調達も実施した。
同社は、個人が1円から上場企業などに間接的に貸出しができるオンラインプラットフォームとなるFundsを運営。これまで、上場企業を中心とした80社が組成する183のファンドを募集している。
2023年2月末日時点では、1社あたりの平均運用期間が1〜2年、平均調達額が1〜3億円台で、1ファンド最大10億円、1社あたり累計で最大約30億円の調達実績がある。
資金使途についても、担保を必要とせず、一般事業資金(M&Aや新規の事業開発などを含む)として、柔軟に調達資金を活用できるという。
調達した資金は、2022年9月時点で約1100兆円の家計に眠る預貯金をFundsを通じて成長企業に循環させ、経済を活性化させるために活用するという。
成長企業に対しては、デットファイナンスのサポートを拡大。Fundsの機能充実や連携パートナーの拡大、顧客獲得のための新たな施策や事業展開に向けた人材獲得および、マーケティング費用にも充当していくという。