精巣がん治療中の元俳優・ダルビッシュ賢太さんが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)強化試合を観戦した際、兄のメジャーリーガー・ダルビッシュ有選手と対面したことを報告した。
賢太さんは22年に精巣がんであることを公表。23年2月にはみぞおちのリンパ節に転移していることを明かし、現在は抗がん剤治療を受けている。
「試合前やのにわざわざ…」
賢太さんは6日、YouTubeにショート動画を投稿。主治医からWBCの強化試合を見に行って良いという許可が下りたと説明した上で、「兄のパワーをフル活用して、明日短い時間だと思いますけど、京セラドームでWBCの強化試合を見に行きます。絶対見れないと思っていたので、うれしいですね。頑張っていればいいことありますね」と伝えていた。ツイッターでも、「奇跡が起きました 本当に皆さんのおかげでしかない」と報告していた。
翌7日に賢太さんはツイッターを更新し、同日に行われたWBC日本代表の強化試合を観戦したことを報告した。京セラドーム大阪の観覧室の窓からグラウンドを眺める有さんと自身の後姿を映したツーショット写真を添え、
「試合前やのにわざわざ用意してくれた部屋に来てくれて、身体大丈夫なん?って心配してくれるのは嬉しいねんけどすっげーなここ!て言ってベランダ出ちゃうから隣のお客様がビックリして言葉失ってたよ。昔から何も変わらない。有らしい。ありがとう」
と感謝をつづった。
8日にはYouTubeにショート動画を公開。京セラドームの観覧席に腰かける賢太さんは、「2日間だけ退院できて、奇跡的に。試合前に有も来てくれて。隣にお客さんおるのに、平気で出るからさ、有が。隣のお客さんもびっくりしてたけど(笑)。まぁ、有らしいな」と微笑んだ。
そして、観覧席からの絶景を「贅沢過ぎる」と喜び、「また明後日から抗がん剤の治療に入りますけど、これを力に頑張ります」と語っていた。