西武入団・張奕はセットアッパーで「大化けの可能性十分」 ファーム暮らし続くも「潜在能力高い」

J-CASTニュース

   西武がオリックスにFA移籍した森友哉の人的補償で、リリーバーの張奕を獲得した。今季は15試合登板で0勝0敗、防御率2.38。最速157キロの直球と鋭く落ちるフォークが武器の右腕で、野手から投手に転向してまだ4年目と大きな伸びしろを秘めている。

   救援陣の柱として稼働した平良海馬が来季から先発に転向したことから、張に掛かる期待は大きい。左腕エースとして活躍した工藤公康が背負った背番号「47」を託されたことからも、球団の思いが伝わってくる。

  • 西武の本拠地、ベルーナドーム

    西武の本拠地、ベルーナドーム

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「西武は投手陣のレベルが高いので張も刺激を受けるでしょう」

   オリックスを取材するスポーツ紙記者は、「セットアッパーに配置転換された山崎颯一郎、育成入団からブレークした宇田川優希の活躍で、張は夏場以降にファーム暮らしが続いたが、潜在能力は高い投手です。キャリアを重ねることで安定感が増し、三振奪取能力も高い。西武は投手陣のレベルが高いので張も刺激を受けるでしょう。大化けする可能性は十分にあると思います」と語る。

   今季のチーム防御率2.67はリーグトップ。救援陣は防御率2.39で抜群の安定感だった。平良、水上由伸、本田圭佑、森脇良介、佐々木健、公文克彦、宮川哲と多彩な顔ぶれで、守護神・増田達至につなぐ戦い方が必勝パターンに。ただ、平良が3年前から訴え続けてきた先発転向の要望を今オフに球団が受け入れたことで、救援陣の再整備が必要だった。28歳とこれから脂がのり切る張は、補強ポイントに合致する。

   正捕手・森友哉がライバル球団のオリックスにFA移籍したことは大きな痛手だが、これまでも主力選手がFAで流出した危機で新たな力が台頭してきた。張は新天地で、覚醒できるか。(中町顕吾)

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