こんなに簡単なら、もっと早くやればよかった。
僕、実家には固定回線代わりに「Rakuten UN-LIMIT」のモバイルルータを設置していました。
どれだけ使っても月額3,278円。通信速度はモバイル回線なので遅めですけど、両親はたまにiPadでのWeb検索や動画を見るくらいのカジュアルユーザーなので、安く最低限のインターネットを整えられてめでたしめでたし…。
だったのですが、遊びに行って気がついたのが、Wi-Fiエリア狭すぎ問題。
ルータのある部屋から、1部屋でも離れると急激にWi-Fiが弱くなるのです。モバイルルータって一軒家規模だとやっぱり力不足なのね。
この問題に頭を抱えていたのですが、ピクセラの4G対応のSIMフリーホームルーター「PIX-RT100」の試用機をメーカーさんから送って頂いたので、これだ!と利用してみました。
結論から言います。楽天回線(Rakuten UN-LIMIT)で使えますし、Wi-Fiの到達距離めちゃくちゃ伸びて快適です。
Wi-Fiの届く範囲が劇的に広がった!
まず今回の狙いであるWi-Fiの到達距離延長。大成功です。以下を見てください!
Wi-Fiのヒートマップを可視化できる、アイオーデータの「Wi-Fi ミレル」アプリの計測結果。モバイルルータでは同じ部屋でも電波強度は「55」程度。少し離れたトイレではたったの「5」! ゴミめと一蹴されてもおかしくないレベルです。
一方で、ピクセラのホームルータでは、同じ部屋では「109」。離れたトイレでも「48」というなかなかのスコアをマークしています。
実際、YouTube動画をタレ流しつつトイレに駆け込んでみましたが、動画が途切れることもなく快適に視聴を続けることができました。マップ外の階上でも問題なく通信できたので、「じいじの家に泊まりに行くとiPhone見られない!」と娘から文句言われることもないでしょう。
調子に乗ってテレビもNetflixに接続。実家に文明開化が訪れました。
ちなみに、インターネットの通信速度は、ルータの変更前後で変わらず下り36〜44Mbps、上り6.5〜12.5Mbpsあたりを行ったり来たり(休日の昼間の計測)。
楽天のモバイルルータもピクセラのホームルータも5Gは非対応ですし、エリア的にも4Gエリアだったので、地方の4Gの平均速度ってこんな感じだよね〜。という速度感ですね。でも、これだけ出ていればNetflixのフルHD解像度なら余裕です。両親には好きなコンテンツを楽しんで頂きたい。
SIMカードを挿してプロファイルを選ぶだけ
このホームルーター、設定もめちゃくちゃ簡単でした。
楽天回線を使うまでの手順ですが、基本的に「1.SIMカードをセットする」「2.ブラウザからログインしてプロファイルを選ぶ」くらいですね。
SIMカードは本体側面に刺さります。
サイズは標準サイズ。僕はすでにモバイルルータのサイズ(microSIM)に切り取ってしまっていたので、変換トレイを使って挿入しています。
ルータのWi-Fiに接続したら、おなじみの「192.168.1.1」から設定ページにログイン。
モデムの設定でプロファイルをセットしたSIMのものに変えるだけで接続準備は完了です。利用するBandの選択もできるのもいいですね!
今回は楽天回線で使い放題を狙いましたけど、使用量が少ないならMVNOのSIMで運用するのもアリかもしれませんね。
据え置きルータなので、有線LANでも接続できるのもポイント!
デスクトップPCなどでは安定した通信が期待できますね。nasneなどの有線LANしか対応していないネットワーク機器も利用できるのは良き!
「そこそこ」な回線ニーズを、低コストで実現できる選択肢
モバイル回線を固定回線化。
ある意味ロマンとちょっぴりギークな香りもするライフハック。でも、ニーズって割と高めだと思うんですよね。
今回はネットの無い実家に回線を引き、快適化する。みたいなアプローチですけど、単身の引っ越しなどでも固定回線無しでモバイル回線だけでやりくりする。みたいなコスト重視な選択肢もアリだと思うんです。
そうなると、Wi-Fiの強さや安定度。有線機器を接続できることなどを鑑みて、SIMフリーのホームルーター「PIX-RT100」も悪くない選択肢ではないでしょうか。
値段もAmazonで1万5256円(原稿執筆時)と、ちょっと良い目のルータと同じくらいの価格帯ですし、ドコモ、ソフトバンク、au、楽天。主要4キャリアに対応し、MVNOでもOK。
5Gに対応していないのはちょっと残念ですけど、ルータ本体は買い切りですし、通信費を抑えて固定回線っぽい環境を実現できますよ。
Source: ピクセラ