クラフトビール大手のヤッホーブルーイング(長野県軽井沢市)は2023年1月18日、人気の2商品「サンサンオーガニックビール」「東京ブラック」を終売すると発表した。
いずれも「よなよなエール」などとともに定番ビールとして有名なだけに、ブランドのファンの間では驚きや悲嘆が広がっている。同社は、企業努力の限界を理由にしている。
「黒ビール覚えたのがこの銘柄だった」
「サンサンオーガニックビール」は、ヤッホーブルーイング創業から5年後の2002年に誕生した。有機栽培のモルトとホップを100%使用した健康志向のビールで、すっきりした飲み口が特徴。
2005年発売の「東京ブラック」は、コーヒーやココアを思わせる香りの黒ビール。「本場イギリスで飲むような、新鮮な黒ビールを日本でも飲みたい」という思いから開発された。
ヤッホーブルーイングといえば、代表ブランド「よなよなエール」をはじめ、「インドの青鬼」「水曜日のネコ」などで知られる。この2商品も同社の定番ビールのラインアップに含まれ、愛飲者は少なくない。
ヤッホーブルーイングは18日、ツイッターで3月をもって製造を終了すると発表した。在庫がなくなり次第終売となる。「わたしたちにとって約20年共に歩んできた大切な製品であり、何度も議論を重ねてまいりました」と苦渋の判断だったという。
投稿は広く注目され、「黒ビール覚えたのがこの銘柄だった」「東京ブラック無くなるの残念」「サンサンオーガニックが1番好きだった」「月の会員サブスク(編注:ヤッホーブルーイングの定期便サービス)でも愛用していた2液種のため大変悲しいです..」と惜しむ声が続々寄せられている。