ある日、コストコマニアの友人らとコストコで買い物をし、ホットドッグを食べた帰り道でのこと。「やっぱり昼飯もちゃんと食べるか」という話になり、店を探すことになった。
マニアが目を付けたのは、大阪と京都にお店を構えるガッツリ系の食堂『ずんべら屋』だ。見るからに小腹を満たした後に活用すべき店ではない雰囲気であるが、あれよあれよという間に入店。そこで出会ったのは、その名も『超高カロリー定食』である。
・メガメガモリモリ系以外もあるよ
店内には “超MAX ずんべらチョモランマ盛り 総重量5.5㎏” などと書かれたメニューが貼られている。たとえ空腹時であろうとも、太刀打ちできないことは明らかだ。
恐れおののきながらメニューを開いて、ホッと胸をなで下ろす。どうやら、メガメガモリモリ系以外の食事もあるようだ。安心した記者は “とんぺい焼き定食(税込950円)” を頼むことに決定。
店員さんを呼び、各々注文をする。みな “エビフライ定食(1220円)” など、所謂(いわゆる)普通サイズのものを頼んでいる。繰り返すが先ほどホットドッグと、ジュースでお腹を満たしたのだ。
普通サイズでも、結構腹にクルことは確実。つまりは正しい選択と言えるだろう。そんな中、さすがこの店をチョイスしたマニアはひと味違う。油でドロドロのラーメンやそびえたつカツ、米2.5合のカツ丼に臆することなく挑めるこの男はなんと、次のように言い放ったのだ。
「超高カロリー定食ください」
迷うことなく、3436キロカロリーもあるという品をチョイスだ。3400キロカロリーってどんなものかとサクッと検索したところ、白米約6.5合分とのこと。なかなかのヤバさである。
お値段1870円。メニュー表にさえ、ときどき食べてくださいと書かれるなど、店側もあまりオススメしないよ感がプンプン漂っている。恐ろしいことこの上ない。
しかしマニアにとって超高カロリーな食事など、恐るるに足りないといったところか。白米と味噌汁は好きなだけ盛り付けて良しな、おかわり自由のタイプだったのだが、これまた米をこんもり盛っていたことからも自信のほどがうかがえる。
・唐揚げミンチカツ、スタミナ焼うどんポテトフライにコロッケカレー
そんなこんなしていたら、記者の頼んだ “とんぺい焼き定食” がやってきた。目の前に見えるソレは記者の知るとん平焼きよりはるかに大きく、思いのほかガッツリしている。もはやお好み焼きサイズだ。
ガクブルしつつ食べ始めると、美味しいのでサクサク箸が進む。お腹がいっぱいになってもやめられない、そんな美味しさだ。いやはや、満腹食堂の看板は伊達ではない。恐るべし。
そんなことを思っていたら『超高カロリー定食』がやってきた。唐揚げにミンチカツ、スタミナ焼うどんにポテトフライ、コロッケに千切りキャベツと、ミニカレーがついている。
それらが小型犬ほどのサイズはある皿に、ガツッと盛られているのだ。見ているだけでお腹いっぱいになるビジュアルだが、マニアはすっと手を合わせ「いただきます」と言うや否や、サクサク食べ進める。
彼曰く「唐揚げだけ、カツだけとかではなく色いろ食べられるので飽きがこない」とのこと。見る見る間に、皿の上の空白スペースを増やしていく。
あっけに取られていると、あっという間にほぼ完食。どうやら最終的には、白米とカレーで〆るらしい。幸せそうにモグモグしながら「カレーは冷めるのを覚悟して、最後に食べると良い」と言っていた。
……それにしてもよう食うな。3436キロカロリーをするっと吸収した、その引力は感心しかない。とは言え、自分も大きめサイズの “とんぺい焼き” を完食したため人のことは言えないのだが。
まあそれだけ、食べられちゃう確かな味と言うことだ。「今月もうちょっとカロリー摂取したいんだよなー」という人がいれば『超高カロリー定食』、お試しあれ。
繰り返すが、白米と味噌汁もおかわり自由なのでさらなるカロリーアップも可能だぞ。
・今回ご紹介した店の詳細データ
店名 満腹食堂ずんべら屋 松井山手店
住所 京都府八幡市欽明台西21−9
時間 11:00~15:30(LO/15:00)、17:00~22:00(LO/21:30)
定休日 なし(1月1日を除く)
参考リンク:満腹食堂 ずんべら屋
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.