マイクロソフトの軍事用ARゴーグル、米陸軍による追加購入を議会が却下

CNET Japan

 米議会は、軍事用の拡張現実(AR)ゴーグルをMicrosoftから追加購入するための資金の拠出を求めた米陸軍の要請を却下したという。Bloombergが米国時間1月12日に報じた。

ヘッドセットを着けた兵士
提供:Microsoft

 記事によると、議会はMicrosoftの「HoloLens」ヘッドセットをベースとした約6900個のゴーグルの購入資金として、4億ドル(約520億円)の拠出を求めた陸軍の要請を却下した。却下の理由は、同ヘッドセットが頭痛や吐き気などの「ミッションに影響を与える身体的障害」を引き起こすことが実地試験で分かったためだという。

 議会は、新しいゴーグルモデルを開発するための資金としての4000万ドル(約52億円)の拠出は承認したと、陸軍の広報を担当するDavid Patterson氏が電子メールでBloombergに伝えたとされる。

 米陸軍は2022年12月、軍事用ゴーグルの新しいバージョン1.2を開発する「任務」をMicrosoftに与えた。そのための資金には、2021年に承認された拠出金が充てられた。

 陸軍によると、新しいバージョンでは、試験で特定された「生理学的」問題が解消する見込みだという。バージョン1.2のゴーグルの実地試験は9月に始まる予定だ。

 「Microsoftは陸軍と協力して、『統合視覚増強システム(IVAS)』技術のさらなる開発に尽力する」と、Microsoftの広報担当者は米CNET宛ての電子メールで述べた。「IVASの構築と試験を日常的に実施してきた実績(中略)は、われわれが同技術を洗練および改良して、比類ない保護と能力を米国兵士に確実に提供するために役立つだろう」(同担当者)

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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