2022年12月31日、埼玉県寄居町の特設広場に数百台のデコトラ(デコレーショントラック)が集結し、カウントダウン & 初日の出イベントが開催された。主催したのは全国哥麿呂(うたまろ)会。もちろんデコトラ界のレジェンド「一番星号」もやってきたぞ。
一番星号といえば、映画『トラック野郎』シリーズで星桃次郎(菅原文太さん)が乗った伝説の一台。イベントではなんと……一番星号に試乗できるという。そんな情報を全国哥麿呂会の田島順市会長から教えてもらったので行ってきましたァァ!
・全国哥麿呂会
当日、関越自動車道「寄居スマートインターチェンジ」の出口付近には全国歌麿呂会の立て看板がいくつも設置されていた。おかげで迷うことなく現場に到着。イベント開始の13時頃にはイカついデコトラたちが集まっていたが……これからさらに増えるらしい。
なんでもライトアップが始まる夕方頃から混雑するそうなので早めに見て回ることに。付近にコンビニや街灯がないからきっとライトアップもキレイだろう。しかし今年は別の予定が入っているので明るいうちにイベントを楽しむことにした。夜の撮影はまたの機会にしたい。
とは言っても、全国哥麿会のYouTubeチャンネルでライトアップの様子も拝めるので興味のある方はチェックすべし。スマホで手軽にデコトラの迫力を味わえるなんて便利な時代である。
ただやはり、生で見るデコトラの迫力はヤバい。飾り付けも箱絵も豪華絢爛かつ精巧緻密で圧倒されてしまう。さすが日本が世界に誇る文化芸術。見れば見るほど渋い……そしてセクシーである。
ちなみに入場は無料。全国哥麿会の活動のモットーは「人助け」。チャリティーイベントでの募金活動を通じて、被災地支援等を行っているのだ。
ナンバーを確認すると全国各地からやって来ていることが分かる。映画『トラック野郎』の桃次郎が全国で人助けをした精神を引き継いでいるってこと。見た目だけでなく、やっていることがアツい。
・伝説の一番星号の運転席へ
というわけで、募金をしてから憧れの一番星号の運転席へ。空いている時間だったので並ぶことなく案内してもらえたぞ。
ゴクリ……
これが一番星号の車内……
…………
ごちそうさまでした。
感無量である。これほど歴史の重みを心に刻める運転席はないだろう。ハンドルを握ったら、激動の昭和を駆け抜けた伝説のデコトラの一部になれた……気がする。
前回取材した時から「いつか運転席に乗ってみたい」と思っていたのだが、2022年の大晦日に夢が叶いました。ちなみに同イベントは毎年大晦日に開催されているので、機会があれば会場に足を運んで生の迫力を味わってみてほしい。次はライトアップを拝みたいな〜。
参照元:全国哥麿会公式ホームページ / 全国哥麿会YouTubeチャンネル,used with permission.
執筆:砂子間正貫
▼ライトアップの様子(全国哥麿会YouTubeチャンネル)
▼写真はまだまだあるぞ!