Salesforceが従業員の約10%を解雇し一部のオフィスを閉鎖すると発表

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by ajay_suresh

クラウドベースの顧客関係管理(CRM)ソリューションサービス大手のSalesforceが従業員の約10%を解雇し、一部のオフィスを閉鎖することを発表しました。同社のマーク・ベニオフCEOは、「従業員の急増と困難な経済情勢」が従業員の解雇の原因であるとしています。

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https://www.sec.gov/ix?doc=/Archives/edgar/data/1108524/000110852423000003/crm-20230104.htm

Salesforce Plans 10% Job Cuts, Saying It Hired Too Many People (NYSE:CRM) – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-01-04/salesforce-plans-to-cut-10-of-jobs-after-customers-pull-back

Salesforce to cut 10% of workforce after hiring “too many people” | Reuters
https://www.reuters.com/technology/salesforce-cut-staff-by-10-close-some-offices-2023-01-04/

SalesforceのベニオフCEOは、2023年1月4日の従業員向けの手紙の中で、今後数週間にかけて従業員の約10%を解雇し、一部のオフィスを閉鎖することを発表しました。また、ベニオフ氏は「新型コロナウイルスの流行の初期に従業員をあまりに多く雇いすぎました」と述べており、解雇の理由として「困難な経済情勢によって、多くの顧客が支出に対してより慎重になっているためです」と説明しています。

Salesforceは2021年にはチームコミュニケーションツールのSlackを買収するなど、数十件の買収を通じて、2022年までの4年間で従業員数は3倍に増加しました。2022年11月時点でのSalesforceの従業員数は全世界で約8万人とされています。

by Thomas Hawk

Salesforceがアメリカ証券取引委員会に提出した従業員の解雇計画に関する書類によると、解雇には約14億ドル(約1845億円)から約21億ドル(約2772億円)の費用が発生するとされています。そのうち約10億ドル(約1317億円)は、2022年第4四半期に計上されます。

Salesforceでは、買収したソフトウェア企業のTableau Softwareのマーク・ネルソンCEOが2022年12月に辞任しており、Slackのスチュワート・バターフィールド氏も辞任を発表するなど、複数の企業幹部が辞任を発表しています。また、Salesforceの共同CEOであるブレット・テイラー氏は2023年1月31日付けでの辞任を発表しています。

Salesforceが提出した書類では、「従業員の解雇は2024年度末までに完了し、2026年度には一部のオフィスの閉鎖を完了する予定です」と述べています。

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