Appleは12月7日、Apple Musicの新機能として、ボーカルの音量を個別に調節し、また歌詞表示を音節ごとにタイミング良くハイライトする機能に対応する「Apple Music Sing」を発表した。
つまり、Apple Musicのカラオケ対応で、世界中のユーザーが、iPhone、iPad、2022年モデルのApple TV 4Kで楽しめるようになった。
Apple Music Singのボーカル音量の調節機能は、AirPodsやFaceTime通話時の「声を強調」のような、音声を分離する機械学習アルゴリズムを活用しており、Apple Musicがカラオケ用の音源を用意するわけではないという。
そのため、Neural Engineの高い性能が必要となり、A13 Bionicを搭載するiPhone 11以降のモデル、A14 Bionicを搭載する2022年発売のiPhone SE(第3世代)でなければ利用できない。
iPadについても、iPad(第9世代)、iPad mini(第6世代)、iPad Air(第4世代以降)と、M1・M2搭載のiPad Proが必要となる。
Apple TVについては、2022年発売のApple TV 4Kのみで利用可能。
カラオケ機能も本格的で、メインボーカルだけでなくバックボーカルの歌詞を小さく表示したり、画面の両側に分かれて歌詞を表示するデュエット表示もサポートする。
アップル、ボーカル音量を調節できるカラオケ機能「Apple Music Sing」を発表(12/7)
データ保護強化のための3つの新機能
Appleはセキュリティとプライバシーを、企業と製品が大切にするブランド価値であると強調してきた。
個人情報を使ったビジネスをしないこと、できるだけ少ないデータしか取得しないこと、データをできるだけ端末に留めること、セキュリティを高めることなど、その手法はたくさんあるが、今回の機能強化もインパクトがあるものだ。
iCloudに追加したAdvanced Data Protectionは、メモ、写真、ボイスメモを含むより広範なデータを暗号化して保存する機能を提供し、非常に個人的なデータの保護を強化した。
加えて、iMessageには、国や警察当局などからの脅威にさらされるジャーナリストや人権活動家、政府関係者を対象に、クラウド上でのメッセージ傍受を通知する機能を備えた。
さらに、2要素認証にはこれまで、SMSやデバイス上での認証を用いていたが、新たにセキュリティキーを追加した。NFC方式と物理的に端末に差し込む方式を備え、セキュリティキーなしでのApple IDへのログインを防ぐことができる。
アップル、「iCloud」「iMessage」などのデータ保護を強化へ–3つの新機能(12/8)
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AppleのAR/VRヘッドセットの動向
2023年にも計画されているというAppleのヘッドセット型デバイス。今だ詳細が見えてこないことは事実だが、これまで「realityOS」と呼ばれていた基本的なソフトウェアについて、「xrOS」に変更したとみられる。
ARやVRを広範にカバーするとことをイメージさせ、複合現実(MR)ヘッドセットを開発中だといううわさとも合致する。
AppleはMetaやGoogleほどは、VRの世界での存在感を見せていない。しかしARの世界では、iPhone/iPad Proに搭載するLiDARスキャナーによる物体や空間の認識、ARに関連するAPIであるARKit、グラフィックエンジンであるMetal、そして空間オーディオの技術など充実が拡がっている。
これらを組み合わせることで、ヘッドセットがなくても、既存のデバイスで非常に高度なAR体験やコンテンツ制作を実現できている。
デバイスについては、今までの予測に比べて遅れる見込みだが、2023年に出荷される可能性は残されている。2000ドル以内(日本円で27万円以内)での出荷を目指しているという。
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その他
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