要注目の新GPU「Intel Arc」はゲームができてエンタメにも強い!検証で見えたその実性能 ~NEC PC「LAVIE N15シリーズ」で確認[Sponsored]

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 ノートPCの購入を考えていて、「ゲームや映像コンテンツ視聴などのエンタメ用途はもちろん、テレワーク、動画編集、何なら配信といったクリエイティブ活動までこなせる“汎用性”が高いモノがイイ!」、というように、どうせなら欲張りたいという人は多いはず。

 そこで注目したいのが、NEC PCの「LAVIE N15シリーズ」だ。特に高性能を追求したプレミアムモデルの「LAVIE N15(N1585/EAL)」は、IntelのディスクリートGPU「Arc A350M」を搭載しており、そんじょそこらのノートPCにはない高性能を実現しているのでオススメである。その詳しい理由を今回の「ゲーム+エンタメ編」と、後日掲載の「クリエイティブ+ハイブリッドワーク編」に分け、紹介していきたい。

ディスクリートGPU「Intel Arc」を搭載

NEC PCによるIntel Arc搭載ノート

NEC PCのスタンダードノート「LAVIE N15(N1585/EAL)」。ディスクリートGPUのIntel Arc A350Mを搭載している

ボディカラーはネイビーブルー。高性能だがゴツさのないシンプルなデザインなので、仕事にも遊びにも使いやすい

15.6型でも厚みはスリム

厚みは23.7mmと15.6型ノートとして厚みを感じさせない。画面が180度倒れるヒンジもポイントだ

 LAVIE N15(N1585/EAL)は、15.6型のフルHD液晶を備えるスタンダードなタイプのノートPCだ。スタンダードと言ってもあくまでカテゴリの話で、見所は満載。新世代のスタンダードノートといったところだ。まずは基本スペックの高さに注目してみよう。

 CPUは第12世代Coreの「Core i7-1260P」を採用。性能重視のPコアを4基、効率重視のEコアを8基備え、ノートPCでありながら合計12コア16スレッドを実現。最大クロックも4.7GHzとノートPCとして非常に高く、ゲームからOffice系まで、アプリを選ばずに優れた処理性能を発揮する。これで消費電力の目安となるPBP(Processor Base Power)はわずか28W。省電力と高性能を高いレベルで両立しているのもポイントだ。

低消費電力ながら12コア16スレッドのCPU

CPUにはPBP(Processor Base Power) 28Wと低消費電力ながら12コア16スレッドのメニーコアを実現している「Core i7-1260P」を搭載

 そして、本機でもっともクローズアップしたいのがGPUにIntelの「Arc A350M」を搭載していること。Intel Arcシリーズは、2020年10月にIntelが22年ぶりに発表した「Iris Xe MAX」に次ぐ独立型のGPUだ。

 CPU内蔵のGPUではなく、単体で実装されるいわゆるディスクリートGPUで、リアルな光の反射を表現できるレイトレーシングや、AI学習を活用して描画負荷を軽減する独自のアップスケーラー「XeSS」に対応するなど、最新世代向けの技術を搭載。メモリバス幅は64bit、メモリはGDDR6 4GBでエントリークラスという位置付けだが、実のところ人気ゲームを問題なくプレイできるだけのパワーを持つ。それはこの後のテストで実証しよう。

ディスクリートGPUのArc A350M搭載

ディスクリートGPUとしてIntelの「Arc A350M」を搭載。ディープラーニング用のXMX(Xe Matrix eXtensions)を備え、アップスケーラーのXeSSに対応、AV1コーデックのハードウェアエンコードが可能など最新技術を取り入れている

 このほか、メモリはDDR4-3200が16GB(8GB×2)、ストレージはPCI Express 4.0 x4接続と高速な512GBのM.2 SSDを搭載と十分な容量が確保されている。

Intel Arcの実力は?ゲームの快適さをベンチマークで検証

 では、早速ゲーム性能を試していく。今回は比較用として、2018年に発売された旧型ノートPCを用意した。一般的なPCの買い換え期間は4~5年程度と言われており、数年前のPCから最新モデルに変えることで、どの程度性能アップが見込めるのか、しっかりと見せていきたい。

 旧型ノートPCの仕様は、CPUに6コア12スレッドと高性能な第8世代Coreの「Core i7-8750H」を搭載する、かつてのハイエンド製品だ。GPUはCPUに内蔵されている「Intel UHD Graphics 630」が実装されている。

 今回の主役であるLAVIE N15(N1585/EAL)の目玉は、ディスクリートGPU「Intel Arc A350M」の採用であり、4年前のCPU内蔵GPUとの差にも注目してほしい。

 まずは、3D性能を測定する定番ベンチマークの「3DMark」から試そう。

Intel Arcの圧倒的な3D性能

 旧PCに対して、3DMarkはDirectX 11ベースのFire Strikeで約6倍、DirectX 12ベースのTime Spyでは約7倍もスコアが向上している。ArcシリーズはDirectX 12に強いGPUなので、その傾向が出ていると言ってよいだろう。

 続いて、人気FPSの「レインボーシックス シージ」と「Apex Legends」でテストする。レインボーシックス シージはゲーム内のベンチマーク機能を、Apex Legendsはトレーニングモードの一定コースを移動した際のフレームレートをCapFrameXで測定した。

人気FPSも100fps越え

 レインボーシックス シージは描画負荷が軽めのゲームだけあって、画質を「高」に設定しても平均112fpsと十分すぎるほど高いフレームレートが出ている。その一方で、旧PCは画質「中」でようやく動作するだけ。画質を「高」まで上げるとゲームが落ちてしまう。CPU内蔵GPUの限界が見える。

バトルロイヤル系FPSも快適にこなせる

 Apex Legendはちょっと描画負荷が高くなるが、画質を中程度に設定しても平均69.7fpsと快適にプレイできるフレームレートを出している。LAVIE N15(N1585/EAL)はゲーミングノートではないのだが、これだけの性能が出ているのはさすがディスクリートGPUといったところ。旧PCは、動いてはいるがガクガクな描画でまともにプレイはできない。

 続いて、2022年10月4日にサービスが開始されたばかりのヒーロー系対戦FPS「オーバーウォッチ 2」をプレイしてみよう。マップ「Eichenwalde」でBotマッチを実行した際のフレームレートをCapFrameXで測定している。

動きの速い最新FPSでも60fpsを出す

 新しいゲームということもあって描画負荷はちょっと重めだが、それでも画質のプリセットを「低」に設定すれば、快適プレイの目安である平均60fpsに到達できる。人気の最新ゲームをプレイできるのは心強いところだ。

 Arcはマシンラーニング向けのXMX(Xe Matrix eXtensions)を内蔵し、描画負荷を軽減できるIntelのアップスケール技術「XeSS」を活用できるのも魅力の1つだ。

 次の「DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT」はアクションアドベンチャー系で、XeSSに対応しているため、その効果を試してみた。マップ内の一定コースを移動した際のフレームレートをCapFrameXで測定している。

Intel XeSSが効果を発揮

DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUTはIntel独自のアップスケール技術「XeSS」に対応する

 美しいグラフィックで描画負荷の非常に高いゲームだが、XeSSの「パフォーマンス」に設定することで、中画質でも十分にプレイできる60fps近いフレームレートを出している。旧PCは、プレイするための最低スペックを満たしていないこともあって、ロード画面で落ちてしまった。

 最後に、2022年10月28日に発売されたばかりの人気FPSシリーズ最新作「Call of Duty: Modern Warfare II」もプレイしてみよう。ゲーム内のベンチマーク機能でフレームレートを測定している。

発売間もないタイトルでも十分に遊べる

 こちらも美麗なグラフィックで描画負荷の高いゲームだが、対応するアップスケーラーの1つであるFSR(FidelityFX Super Resolution)を「バランス重視」にし、画質のプリセットを「最低」にすることで、プレイ可能なフレームレートを出すことが可能だ。

 描画負荷の高いゲームはアップスケーラーを使ったり、画質を調整する必要があるものの、人気FPSをスタンダードノートで普通に遊べてしまうのはちょっとした驚きがある。

ゲームがプレイできる性能がありながら、ゴツくなくスマートに使えるのも大きな強み

 LAVIE N15(N1585/EAL)には、Microsoftのゲーム配信サービス「Xbox Game Pass Ultimate」を3カ月無料で利用できる権利が付属。Forza HorizonシリーズやMicrosoft Flight Simulator、MinecraftなどのMicrosoft系のタイトルだけでなく、FIFA 22やBattlefield 2042などの他社のメジャータイトルも含む数百本のゲームを月額1,100円で楽しめるサービスで、これを長期間試せるのはナイスだ。

Xbox Game Pass Ultimate付き

Xbox Game Pass Ultimateを3カ月無料で試せる。アプリを使って簡単にゲームのダウンロードが可能だ

Intel Arcならではのメリットで低発熱かつ静音

 Intel Arcでは、CoreプロセッサとArcを連係させる「ディープ・リンク・テクノロジー」が働いており、その内の機能の1つ「ダイナミック・パワー・シェア」によって、CPUとGPUで電力を自動的に最適な形に割り当て、パフォーマンスを向上させているのも見逃せない。

 ゲームがプレイ可能ないわゆるゲーミングノートは、その性能の高さゆえに、分厚かったり、動作音が大きかったり、消費電力が大きいかったりするゆえに、ACアダプタが巨大になりがちだ。

ACアダプタは90Wクラス

ACアダプタの出力は90Wということもあって、それほど大きくはない

 しかし、LAVIE N15(N1585/EAL)は、ゲームのプレイ中でも動作音はそれほど大きくならない。ACアダプタも90W出力の比較的コンパクトなもの。CPUとGPUを効率よく使うディープ・リンク・テクノロジーによって高い性能を持ちながら、スマートに使えるのも大きな特徴と言える。

 ディスプレイは15.6型で、家庭内で使用するノートPCとしてはジャストなサイズ。そのため、ゲームや映像コンテンツの迫力を存分に楽しめる。色の表現力に優れ、視野角も広いスーパーシャインビューLED IPS液晶を採用しているのもポイントだ。

15.6型のフルHD液晶でFPSも迫力ある映像で楽しめる

ワイヤレスのコントローラを使ってゆったりとプレイするのもよいだろう

Wi-Fi 6Eによって高速通信が可能

 ゲームプレイやエンタメ視聴においては、ネットワーク環境も重要だ。いくら自宅に高速なインターネット環境を投入しても、肝心のノートPC側のネットワークが遅ければ、その真価を発揮できない。その点でもLAVIE N15(N1585/EAL)は、無線LANはWi-Fi 6E対応で最大2.4Gbpsでの接続をサポート。有線LANもGigabit Ethernetなので最大1Gbps接続が可能だ。

Wi-Fi 6E対応の無線LANモジュール

無線LANはWi-Fi 6Eをサポート。最大2.4Gbpsでの通信が可能だ

 そこで、10Gbpsのフレッツ光クロス回線とWi-Fi 6Eに対応するNECの無線LANルーター「Aterm WX11000T12」で、ワイヤレスでの接続速度を測ってみた。なお、Wi-Fi 6Eは出荷時には対応しておらず、使用するにはドライバのアップデートが必要になる。

Wi-Fi 6Eならではの高速通信

Speedtestではダウンロードが約1.6Gbps、アップロードが約1.4GbpsとGigabit Ethernetを超えるすさまじい速度を記録した。pingも小さい

 今回の組み合わせでは、約1.6Gbpsと強烈なダウンロード速度を記録。アップロードも約1.4Gbpsに達している。超高速回線を生かせるネットワーク機能を備えていると言ってよいだろう。これなら大容量のゲームをすぐにダウンロードでき、4Kコンテンツなども途切れることなく楽しめるだろう。

 もしも、自宅の回線事情で無線による混線が起きがちなら、最大1Gbpsにはなるが有線LANを接続すれば問題ない。プレイするゲームや家庭環境に合わせて選べるのがよいところだ。

キーボードやインターフェイス周りも抜かりなし

 キーボードはテンキー付きで、仕事にも使いやすい。キートップの中央にくぼみをつけた「シリンドリカル形状」によって、指先にピタッと吸い付くようにキーを押せるのもゲームとの相性がよい。

シリンドリカルなキーボードで指にフィット

テンキー付きのフルキーボード

キートップの中央にわずかなくぼみがあるシリンドリカル形状。キーを打ちやすくしている

バックライトや指紋認証センサーも装備

キーボードはバックライト内蔵だ

右上の電源ボタンは指紋センサーを内蔵。Windows Hello対応なのでWindowsのログインに指紋を利用できる

 インターフェイス周りもチェックしておこう。LAVIE N15(N1585/EAL)では、本体の左手側にUSBなどを含めたインターフェイスを集中させている点に注目したい。マウス操作で塞がりがちな右手側には排気口しかないため、操作の邪魔にならないよう配慮されているのだ。

 すでに述べた通り、LAVIE N15(N1585/EAL)は静音性が高く、それほど熱を持たないため、マウス操作時に右手に熱風が当たって不快に感じるということもないだろう。

左手側に集中した使い勝手重視のインターフェイス

インターフェイス類は左側面に集中。左から、Gigabit Ethernet、HDMI、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 1×2、ヘッドセット端子を備える

右側には排気口のみ

右側面は排気口だけで、マウス操作の邪魔にならない

標準でBluetoothマウスが付属する

Bluetooth接続のマウスを標準で付属し、すぐにゲームを楽しむことも可能だ

 Webカメラは約200万画素と、Web会議をするには十分な画質。プライバシーシャッター付きなので、家庭内における突発的なハプニング時など、プライバシー保護に即対応できる親切設計だ。

ディスプレイの上部にはWebカメラを内蔵。Web会議もすぐに行なえる。カメラを物理的に隠せるシャッターが用意されているのが安心ポイント

 ゲームや映像を楽しむ上で重要な「音」にもこだわっている。オーディオメーカーのヤマハ製ステレオスピーカーを搭載し、さらにコンテンツに合わせて最適な音質に調整する「AudioEngine」も備えている。いくつかゲームや映像を楽しんでみたが、低音は弱いものの、ボーカルは気持ちよく聞こえ、ステレオ感もしっかりあってなかなか快適だ。

音にこだわったヤマハ製ステレオスピーカー

底面にヤマハ製ステレオスピーカーを搭載

ノートPCとしては高音質でステレオ感のあるサウンドを楽しめる

Blu-rayドライブ搭載モデルも用意

 バリエーションモデルとして、Intel Arc A350Mは備えていないが、変わりにBlu-rayドライブを搭載する「LAVIE N15(N1575/EA)」もラインナップしている。ゲームよりも映像コンテンツを楽しみたい、という人はこちらをチェックしてみるとよいだろう。Arc搭載モデルのボディカラーはネイビーブルーのみだが、こちらはネイビーブルー、パールホワイト、レッドの3色を用意する。

Arc非搭載でBlu-rayドライブを搭載する「LAVIE N15(N1575/EA)」。写真はボディカラーがレッドのN1575/EARだ

DVDスーパーマルチドライブ機能付きのBlu-rayドライブを搭載する


 NEC PCの「LAVIE N15(N1585/EAL)」は、見た目こそスマートなスタンダードノートという感じだが、Intel Arc A350Mを搭載することで人気ゲームを楽しめる性能を実現し、ノートPCとしての汎用性を高めている。

 第12世代Coreの高い性能と、Intel Arc A350Mはゲームだけではなく、クリエイティブな作業にも向く。別の記事では「クリエイティブ+ハイブリッドワーク編」として、写真や動画編集、ゲーム配信を試していく。

[モデル: 奥村 茉実(浅井企画)]

Intel、インテル、Intel ロゴ、その他のインテルの名称やロゴは、Intel Corporationまたはその子会社の商標です。

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