オカムラが新オフィス「We Labo」公開。求められる“仕事以外のコミュニケーション”を促す場所 フリーアドレスの電源はポータブルバッテリー、実験的に「週3日の出社」で運用

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 株式会社オカムラは、同社が首都圏の本社本部として位置付ける「HEADQUARTERS OFFICE」をリニューアルし、新たに「We Labo」としてオープンした。8月よりすでに運用を開始しており、12月12日より完全予約制で顧客企業に公開する。一般公開に先立って12月8日、報道関係者向けの内覧会が開催された。

実験的に「週3日の出社」で運用。490名に対して88%の席を用意

 We Laboに勤務するのは社長や役員のほか、人事、経営企画などコーポレート系、スペースデザイナーやプロダクトデザイナーなどデザイン系、製品企画などマーケティング系、海外営業部など約490名。出社については週3日出社が原則として定められており、約490名に対して約88%の席が用意されているという。490名に対して比較的多い座席数だが、これは出張などで訪れる社員などを受け入れるために余裕を持って設計したという。

 新型コロナウイルス感染症による、いわゆるコロナ禍が始まったばかりのころはオカムラも完全リモートワークとしてオフィスへの出社を控えていたが、その後は部門ごとにオフィス出社の日数を判断。現在の原則3日は数カ月前からの運用だが、これもあくまで実験的な日数だという。

リモートで会うだけではアドレナリンが出ない

株式会社オカムラの奥出雄一氏(働き方コンサルティング事業部 スペースデザイン一部 部長)

 オカムラの奥出雄一氏(働き方コンサルティング事業部 スペースデザイン一部 部長)は自身の業務分野を例に挙げ、「デザインはリモートワークではつながらない部分が多い」と説明。「リモートで会うだけではアドレナリンが出なくて、チームビルディングのスタートがうまく切れない」との経験を踏まえたうえで、「プロジェクトをスタートするときはチームでオフィスに出社してもらうと、仕事がうまく進んで結び付いてくる。今のところは週3くらいの出社がバランスがいいと考えている」とリモートワークへの考え方を示した。

オフィスに来る意味は、チームで本音をぶつけながら何かを築き上げること

株式会社オカムラの髙畑久氏(働き方コンサルティング事業部 事業部長)

 オカムラの髙畑久氏(働き方コンサルティング事業部 事業部長)は「個人で働くことは在宅でも十分できる時代に、オフィスに来る意味はチームで本音をぶつけながら何かを築き上げることにある」とコメント。「そうした意識が気薄になっているのは各企業のトップも考えており、出社率を高める企業も出ている」との背景を踏まえ、「われわれもそのトライアルとして週3出社を設計している」と語った。

経営理念を体系的に整理した「オカムラウェイ」の根幹にある「人が活きる」という価値観を表現したという壁面アート

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