「口約束は不安、でも契約書作りは難しい…」そんな人のための「ルールテック」α版、Dayzが提供開始 テンプレートをもとに文書を作成でき、合意の記録はクラウド保存

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 法人向けのリスク対策支援やソフトウェア開発を手掛けるDayz株式会社は7月28日、規約管理サービス「ルールテック」α版の提供を開始した。企業や教育機関、フリーランスを対象に、先行募集として、9月30日まで無料での利用申し込みを受け付ける。

 ルールテックは、企業間の契約を主に想定した一般的な電子契約サービスとは異なり、小さな会社やフリーランス、教育機関やクラブ活動などにおける約束事の文書化など、小規模な組織や個人での利用を想定したサービス。利用シーンの例として「アルバイトの雇用契約を簡便に済ませたい居酒屋の店長さん」「取引先との契約が口約束だったり、作成が不得意なフリーランスのデザイナーさん」などを挙げている。

 α版では、汎用性の高い契約書類のテンプレートとして、「秘密保持契約(双方向)」「秘密保持誓約書(一方向)」「有期雇用契約」「無期雇用契約」「業務委託基本契約」「業務委託(請負)」「業務委託(準委任)」「インフルエンサーマーケティング規約」の8種類(いずれも弁護士・社会保険労務士等専門家によるリーガルチェック済み)を提供。これらは「拡張規約」と呼ばれ、テンプレートを利用して文書を作成し、1対1または1体複数の合意の記録を、クラウドに残すことができる。

 そのほか、ウェブページで公開する規約用のテンプレートとして「ECサイト利用規約」「アプリケーション利用規約」「プライバシーポリシー」「特定商取引法に基づく表記」「ソーシャルメディアポリシー」の5種類を提供。これらも弁護士・社会保険労務士等専門家によるリーガルチェック済みとしている。

ルールテックが想定する利用のケース

契約書作成などに慣れない人のために、詳細な操作解説も用意されている(「使い方」ページより)

 α版の検証結果をもとに、2022年の秋ごろに、テンプレートの拡大と機能追加を施したβ版を公開予定。さらに、2022年中には正式版の公開を予定する。α版の先行募集に申し込んだユーザーは、正式版の提供開始までは無償で利用可能なうえ、正式版の有償化後も、無償期間を12カ月間延長するとしている。

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