日本沈没を食い止めろ!

アゴラ 言論プラットフォーム

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

本日は埼玉県春日部市→愛知県北名古屋市→大阪府豊中市と応援に回っていたのですが、本ブログを更新する日付が回ってしまい選挙のことは書けなくなってしまいました(汗)。

というわけで、今日はまた本の宣伝をかねて「まえがき」をブログに公開したいと思います。

おかげさまで売上の出だしは好調、18日の発売記念イベントへのご参加申込みもまだまだお待ちしております(^^)

日本沈没を食い止めろ! ~硬直化した政治を変えるための改革

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pianoman555/iStock

日本沈没を食い止めろ! まえがき

「政治って、なんでこんなにポンコツなんですか?」
「やれば良いことはわかっているはずなのに、日本は全然変わりませんね」

政治家になってから、表現は違えど幾度となくかけられた言葉です。私自身が政治家になってから約 9年間、何度も何度も、何度もこの「政治は変わらない」「政治は不合理」という理不尽な現実の前に煮え湯を飲まされてきました。民間企業の、それも比較的合理的なフランス外資系企業に勤務していた私から見ると、永田町の常識はまさに「世間の非常識」とも言えるものです。

本書はそうした「変わらない政治によって、沈みゆく日本」に対して、まさに民間の常識・マーケティングの常識から様々な提言をネット上で行っている永江一石さんと語りおろした救国の書(?)です。

数字やマーケティング理論から快刀乱麻を断つごとく政治にダメ出しをしている永江さんから見れば、政治の世界の亀の歩みはまさに「なんでそんなこともできないの?」という疑問符の連続でしょう。そして永江さんのその疑問は、おそらく多くの皆さまが大なり小なり抱えているモヤモヤに通底する部分があるはずです。そんな永江さんの疑問に応える形で、国会議員となり永田町で 2年半を過ごしてきた私なりの視点から、現状を忌憚なくお話しさせていただきました。

官僚や役人が木で鼻を括ったような回答しかしない「官僚答弁」「お役所対応」があるように、政治の世界にも「お作法」があります。政治の世界の理不尽を指摘・質問したところで、多くの政治家はダラダラと関係ないことをしゃべった挙げ句、結局は何が言いたいのかよくわからないということが少なくありません。それは、多くの古い政治家たちには「しがらみ」があるからです。

選挙を重ね、当選回数が多くなり、永田町にいる時間が長くなった政治家ほど「しがらみ」が増え、慣習に囚われ、奥歯に物が挟まったような言い方しかできなくなります。また、自民党のように歴史と伝統を持ち、「重鎮」たちが隠然たる影響力を組織内に行使しているような政党に所属している議員は、年齢や経験にかかわらず一様に口が重くなる傾向にあります。

幸いなことに(?)、私にはそのような古い「しがらみ」はほとんどありません。特定の企業団体や労働組合、宗教団体などの支援をもらわず、またいわゆる政界の「重鎮」たちのバックアップもなく世襲でもない私は、比較的自由に政界の現状について文句を言えるという恵まれた立場にあります。

ただこの政治の世界でも変わらないのは、人間関係は大事だということ。ビジネスの世界でも、数字や論理ではなく夜の席のお付き合いや「義理と人情」で意思決定されることは多々ありますし、長く同じ仕事を続けていれば「しがらみ」とも言える人間関係が構築されていきます。

私自身、この永田町で生活をするうちに、日に日に両肩にいろいろな人間関係が積み上がっていくことを感じています。所属政党でも政調会長という過分な立場をいただき、私が自由にしゃべれる時間ももしかしたら残り少ないのかもしれません……。そういう意味でも、今こそ、多くの人に手に取っていただきたい一冊になっています。

また、私一人の視点では偏りが生まれることと、できる限り様々な党派の政治家の意見を皆さまにお伝えしたかったことから、立憲民主党会派から中谷一馬議員、自民党会派から藤末健三議員にも参画をしていただきました。

中谷一馬議員は私と同い年の 1983年生まれ。所属政党に対しては言いたいことはたくさんあるのですが(笑)、彼は非常にバランス感覚に優れ、デジタル分野など最新の政策にも精通した次世代を担うリーダー候補の一人です。藤末健三議員は元通産省の官僚として知見を積んでこられたベテランの先輩議員で、野党ではなかなか踏み込めない外交安全保障の話題について語っていただきました。

確かに、政治の世界はなかなか変わらない、そして古い議員たちは自分たちの身分や権力を守ることを第一に考え、国民や日本の未来は置いてきぼりになっていると感じることが少なくないかもしれません。しかし本書に登場する国会議員たちは、少なくとも本気で日本を、政治を変えたいと奮闘している数少ない政治家たちであり、彼らの語る言葉や政策から、読者の皆さまに少しでも「希望」を感じ取っていただければ幸いです。

また辛辣でありながらも、日本や政治への期待を(たぶん)捨てていない永江一石さんが提言する政策の数々を、未来の日本のためにひとつでも形にしていくために、読者の皆さまから「世論」という民主主義における最強の武器でご支援をいただければ、これほど心強いことはありません。

本書はインタビューの文字起こし、マンガの執筆など、ネット上の募集で集まったプロフェッショナルの方々にご協力いただきました。最後に関係各所への感謝を込めて、私からのまえがきといたします。

日本維新の会 政調会長
参議院議員 音喜多駿


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2022年4月16日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。

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