M2チップ搭載「iPad Pro」はWi-Fi 6E対応、ただし日本では使用不可 

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 Appleは、M2チップを搭載したiPad Proを発表した10月26日に発売する。価格は12万4800円(11インチ 128GB/Wi-Fi モデル)から。発表内容によるとWi-Fi 6Eに対応しているが、日本と中国本土ではWi-Fi 6Eを利用できないという。

 M2チップは、M1よりも最大15%高速な8コアCPUで、最大35%高速なグラフィックスパフォーマンスを提供する10コアGPUを搭載する。サイズは12.9インチ/11インチ、容量は2TB/1TB/512GB/256GB/128GB、カラーはシルバー/スペースグレイ。

 特徴の1つとしてWi-Fi 6E対応が挙げられているが、「Wi-Fi 6Eは日本と中国本土では利用できません」と注記されている。

 Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6ことIEEE 802.11axの周波数帯域を増やし、従来の2.4GHz帯と5GHz帯に加え、6GHz帯を新たに利用可能にしたもの。日本国内における6GHz帯の利用は9月に総務省令が公布されて可能になったが、技術基準適合証明(技適)の番号の取得や表示に関して、どのような方法を取ればよいのかがクリアーでない状態で、対応子機登場に対するハードルとなっている。

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 Appleの日本語サイトのiPad Proの仕様では、Wi-Fiに関して「2×2 MIMO対応Wi‑Fi 6(802.11ax)、同時デュアルバンド(2.4GHz/5GHz)」と、Wi-Fi 6対応である旨が記載されている。

 iPad ProのWi-Fi 6Eが日本国内で利用できないことに、上記のような事情が影響しているのか、無関係であるのかは不明。現在Apple Japanに問い合わせを行っており、新たな情報が得られれば、ただちにお伝えする予定だ。

 なお、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの各社もiPad Proの発売について情報を公開しているが、いずれもWi-Fi 6Eへの言及はない。

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