2022年11月26日より、ドラゴンクエストの新作一番くじが全国のローソン、HMV、スクウェア・エニックスオフィシャルショップで発売された。ドラクエ初の「パーティー」をテーマにしたグッズが大集合しているとのことで、すでに意中の景品をゲットした勇者もいるだろう。
大当たりがある一方、ビミョーなものも入っているのが一番くじ。狙いはもちろんA賞の「ベビーカステラメーカー」なのだが、個人的にはB賞の「キングスライムのもりもりキングプレート」、C賞の「スライムのミニプレート」、もっといえばD賞の「大きな立体クッキング型」までアタリだと思っている。これは引くしかあるまい……!
・残機チェック
ただ、1回750円と決して安い金額じゃないから、私は “ある計画” を立てて挑むことにした。ずばり、残ったくじを確認しつつアタリの出る確率の高いローソンの店舗をトコトン探すというものである。なんだ脳筋的な発想かよ……と思うなかれ!
幸い、私の住んでいる都内はそこらじゅうにローソンが存在する。5店舗……いや、10店舗くらい回るのはそう難儀なことではない。そして何より私はゲスい。たとえ少額だとしても、より希望を持ってくじを引けるなら労力は惜しまない。
もちろん、調査の方も抜かりなし。事前にオフィシャルショップの「アルトニア」で売れ行きを聞いたところ「引く人が多く、箱買いする人もいる」とのことだったから、ローソンのくじはいいペースで数が減っている頃だろう。フフフのフ、今のところ計算通りである。
・置いてある店舗が少ない
発売から約2週間でどれくらい一番くじは消化されているのか。意気揚々とローソンをはしごすることにした私だったが、ここで想像していた未来と現実は違うことに気づいた。というのも……
A賞をさらわれて放置気味になっているところがあれば……
そもそもドラクエの一番くじの姿がなく、代わりに櫻坂46のくじが置いてあったり……
何ならプイプイモルカーのところも。あるいは……
12月3日から発売されたエヴァのくじを置いている店舗もあった。すでに売り切れたのか、店長の意向によって追加を入荷しなかったのか定かではないが、とにかく対象店舗なのにドラクエを置いていないところが結構あったのだ。
結果として10店舗をめぐって、くじを引ける状態だったのはたったの2店舗。しかも、両方がA賞なしだったので事実上もうドラクエファンは動き終えていたようだ。ぐぬぬ……残りものをハイエナできるなんて考えが甘かった。脳筋計画、破綻である。
・少額だけど勝負
しかしながら、このまま戦わずして負けるのは納得いかない。ということで後日、ハイエナは自ら狩りに出た。
4回分の3000円を握りしめてアルトニアへ。A賞が残っていることを店員さんに確認し、いざ勝負の時。結局、何の効率もよくなっていないまま一番くじを引くことになったが、もはやA賞があるだけでもありがたい境地になっている。
そして出てきたのがA賞の「ベビーカステラメーカー」……
ではなく、D賞「大きな立体クッキング型」、E賞「スナックトング」2つ、H賞「ペーパーナプキン」であった。あぁ……こんなものかもしれないけど、あれだけ歩いたのだから上の賞が欲しかったなァ……。
そうガックリと肩を落としていた私だったが、後ろに並んでいたカップルが同じ3000円投資でB賞の「キングスライムのもりもりキングプレート」を持っていったのを目撃して火がついた。このままじゃ私は噛ませ犬で、ただの養分になってしまう。まだだ……まだ終わらんよ!
ということで追加で3000円。今度こそは……6000円もつっこめば、さすがのさすがに神様が振り向いて……
くれず、D賞「大きな立体クッキング型」、F賞「ガーランド」、G賞「スライムパーティーグラス」2つとフルボッコ。かろうじてD賞を2つゲットできたものの、これぞゲスへの天罰とも言える結果になってしまったのだった。
置いてある景品をざっと見たところ、あと2万円弱くらい積めば「さいごの1枚で賞」までコンプできそうだったが、あいにく私の財布はそこまで持たない。後ろ髪を引かれる思いで泣く泣くアルトニアをあとにするしかなかった。
場所や状況によって変わるだろうが、今回得た教訓としては「ローソンのくじは思っているより早めになくなるケースがある」ということ。そしてゲスな考えで行動すると結局は得しないということである──。現場からは以上です。
参考リンク:ドラクエパラダイス、スクウェアエニックス
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.