日本を恐怖のどん底に陥れた「ペヤング獄激辛やきそば」が誕生して、もうすぐ3年になろうとしている。現在でもドン・キホーテなどでは取り扱いがあるため、思いもよらぬ “ロングセラー商品” と言っていいだろう。
一方、世界は広くお隣・韓国には『閻魔大王ラーメン』なる激辛インスタントラーメンがあるらしい。聞けば「世界で最も辛いラーメン」だというが……？ 果たして “真の激辛王” はどちらの商品なのだろうか？
・韓国のおみやげ
当サイトの韓国在住の韓国人ライター「すんぴょんす」が初めてロケットニュース24編集部に遊びに来たのは、いまからおよそ3カ月前のこと。そのとき彼がお土産でくれたのが『閻魔大王ラーメン』である。
……が、実はさほどアグレッシブではない当サイトのメンバーは『閻魔大王ラーメン』を見て見ぬふりを決め込んでいた。このままでは賞味期限切れの可能性が極めて高い……というわけで、私、P.K.サンジュンが重い腰を上げた次第である。
・世界で最も辛いラーメン
さて『閻魔大王ラーメン』はパッケージに「the spiciest in the world（世界で最も辛い）」と記載してあるほど、辛さには自信のあるラーメンのようだ。唐辛子ばっか食ってる韓国人が本気出したらどんだけ辛いんだよ……！ 食べる前から震えが止まらない。
片や「ペヤング獄激辛やきそば」も、その圧倒的辛さを疑う者はいないハズ。言うなればこの対決は「激辛インスタント麺決定戦」──。最強……いや、最凶のインスタント麺は『閻魔大王ラーメン』なのか、それとも「ペヤング獄激辛やきそば」なのか？
・湯気が兵器
というわけで、さっそく調理開始！ 『閻魔大王ラーメン』は多くの韓国のインスタント麺と同様に “最初からスープで麺を煮込んでいくスタイル” なのだが、湯気がヤバい！ 遠距離からでも目と鼻を刺激するカプサイシンは、もはや兵器と呼ぶべきだろう。
その点「ペヤング獄激辛やきそば」は湯切りした麺にソースを絡めるだけなので、序盤は余裕でおとなしい。……が、この数分後、私は「ペヤング獄激辛やきそば」の恐ろしさを数年ぶりに思い出すことになる。
で、まずは『閻魔大王ラーメン』から。真っ赤なビジュアルは「地獄かよ」と思わずにいられないが、何よりヤバいのはやはり湯気。麺に到達するまでの “助走” がメチャメチャ長く感じた。
・あたり前のように激辛
そしてめっちゃ辛ィィィイイイイイ！ とんでもなく辛ィィィイイイイイ!! たった一口で「あ、ダメだ。これは完食できん」と悟らせる圧倒的な辛さは「さすが世界一辛いラーメン」と言ったところだろう。お次に「ペヤング獄激辛やきそば」はというと……
さらに辛い……！ というか苦い!!
そう、ペヤング獄激辛やきそばは、辛いうえに苦い！ なんならマズい!! 辛さに関しては圧倒的に「ペヤング獄激辛やきそば」の方が上回っており、まだ『閻魔大王ラーメン』は「美味しく食べさせよう」という心意気が伝わってきた。
そう考えると『閻魔大王ラーメン』は「辛くて美味しいラーメン」の究極形であり、ペヤング獄激辛やきそばは「味は無視で辛さだけを追求したやきそば」なのかもしれない。食べ比べると辛さもそうだが「ペヤング獄激辛やきそば」のマズさが際立った印象だ。
・辛さはペヤングの圧勝
また念のため、私以外のメンバーにも『閻魔大王ラーメン』と「ペヤング獄激辛やきそば」を食べ比べてもらったのでご報告しておこう。
亀沢「韓国の辛ッッッ！ でも獄激辛の方が辛い!! あとマズい！ まだ韓国のラーメンの方が最後まで食べてもらおうと努力してるよ」
GO羽鳥「ダメだよ～！ ペヤングは本当にダメだよ～!! 韓国のラーメンはまだ食える。最後までは食えないけど、もう1口くらいなら行ってもいい気持ちになる。ペヤングは美味しくないもぉぉぉおおん！」
以上のことから、この対決は「ペヤング獄激辛やきそば」の圧勝とさせていただくが、食べ物としては『閻魔大王ラーメン』の方が優秀と結論付けたい。いずれにせよ、どちらも相当な覚悟が必要な激辛グルメであることだけは間違いないハズだ。
なお、すんぴょんすによれば『閻魔大王ラーメン』は3袋で5500ウォン（572円）、スーパーではなくネット購入が一般的とのことである。韓国のYoTuber御用達らしいので、興味がある人はぜひチャレンジしてみてくれよな！
執筆：P.K.サンジュン
Photo：RocketNews24.
