「IIJアカデミー」開設。ネットワーク技術とソフトウェア開発のエンジニアを育成 

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「IIJアカデミー」の概要

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は、ネットワーク技術とソフトウェア開発のエンジニアを育成する「IIJアカデミー」を開設する。対象は、18歳以上でネットワークスペシャリストを目指す学生や、学び直したい社会人。講師は、IIJで経験を積んだ現役の従業員が務める。

 1回の実習期間は12週間で、1年間で数回開催される予定。1回の応募人数は20~30名としているが、応募の状況により柔軟に対応する。まずは、2023年度第1期(春開始)は、2023年1月から募集を開始。受講料は20万円だが、学生は10万円。

 IIJアカデミーは実践的な実習が中心で、マンツーマン方式による個々のレベルに応じた指導が受けられる。まずは講師と、プロフィールシート、技術力チェックの結果、本人の希望をもとに、3つの「実習項目」を選択する。

教育プログラムの概要

 次に、課題項目提示にて、講師から課題の内容と利用可能なリソースの説明を受ける。その結果、必要であれば関連講義を受講。ここでは、複数人によるオンライン受講が中心となる。

 続いて自習で課題に取り組む。この際、講師がオンラインで進捗確認や課題をフォローする。

 課題項目の最後に、実証結果評価として、講師が成果物について評価や講評を行う。これで1つの課題項目が終了。このように3つの課題項目で1回の実習となる。

実習の進め方。3つの課題項目を12週間で進める

 実習では、例えば「クラウドサービス(IaaS)を作ってみる」として、IIJのデータセンターを利用。IIJの国内2カ所のデータセンターでそれぞれ2~3ラックのサーバー、十数台のイーサネットスイッチ、40台程度の物理サーバー、ストレージ、データセンター間を接続するネットワークを使用する。

 また、Linuxで実行されているプロセスの負荷の高さを数値化する「ロードアベレージ」が学べる「ロードアベレージの意味と計算法を調べて実装する」などの課題項目が用意されている。

 IIJでは、「インターネットは重要な社会インフラとなり、今後も、品質や信頼性のさらなる向上が求められている」一方で、「ネットワーク・システムを支えるITエンジニアの不足は大きな社会課題となっている」として、IIJアカデミーを開始したとしている。

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