「M-1グランプリ2022」のポスターが2022年11月30日、公式ツイッターで発表された。デザインがツイッターで好評を博すなか、先んじて発表された「R-1グランプリ2023」のポスターに起用された前回王者・お見送り芸人しんいちさんが、ポスター上の扱われ方の違いにツッコミを入れた。
ポスターは、どちらも「~を塗り替えろ」という形の煽り文でコンセプトに重なりが感じられる。一方で、後者はしんいちさんの顔や小道具のギターが黒く塗りつぶされており、ネット上で表現が賛否を呼んでいた。
「奇しくも『塗り替えろ』で被ってんじゃん」
今年のM-1のポスターには、前回優勝を飾ったお笑いコンビ・錦鯉が起用された。色とりどりのペンキを白いスーツや顔の側面に浴びせられるも、2人は堂々と、挑戦的な眼差しをカメラに向けている様子だ。
キャッチコピーは、「漫才を塗り替えろ。」。今年の参加者に対しては、「漫才の定義を塗り替えてくれ。M-1の歴史を塗り替えてくれ。そして、人生、変えてくれ。」などと畳みかける。
このポスターはツイッターで、「ポスターのデザイン最高すぎる」「コピーも良いし、2人の表情も好き」「カッコよすぎ、鳥肌立った」「もう泣きそうだよ」と好評の声を集めている。
一方、10日までに発表されたR-1のポスターは、賞金500万円の指名手配書の体裁を取っている。「トロフィーを奪い取れ!」「歴史(しんいち)を塗り替える勇敢な芸人募集中」と謳い、トロフィーを抱えたしんいちさんの写真に、顔とギターの部分に黒ペンで乱雑に塗りつぶしたような表現が施されている。
この表現は一部で、芸人へのリスペクトに欠けるなどとして賛否を呼んだ。ただ、「しんいちさん的にもおいしいと思う」とする見方も出ている。M-1のポスターが公開された後には、「奇しくも『塗り替えろ』で被ってんじゃん」「テーマは同じなのに何がここまで違うのか」と比較するような声もあがった。