Twitterはドナルド・トランプ前大統領の公式アカウントである「@realDonaldTrump」を永久に凍結していたのですが、Twitterを買収したイーロン・マスク氏がユーザー向けに「ドナルド・トランプのTwitterアカウントを復活させる?」というアンケートを行い、賛成が多数であったため凍結を解除しました。
Elon Musk ends Trump’s Twitter ban • TechCrunch
https://techcrunch.com/2022/11/19/donald-trump-unbanned-twitter-elon-musk/
トランプ前大統領のTwitterアカウントが永久凍結されたのは2021年1月のこと。凍結理由は、トランプ前大統領が2021年1月に起きたアメリカ連邦議会議事堂襲撃事件を煽るようなツイートを行っていたためで、Twitterは同氏のアカウントを永久凍結した理由を「さらなる暴力を誘発する恐れがあるため」と説明していました。なお、アメリカ連邦議会議事堂襲撃事件を受けてトランプ前大統領をプラットフォーム上から締め出したのはTwitterだけでなく、Facebook・Twitch・Shopifyも同氏の関連アカウントを無期限追放しています。
Twitterがドナルド・トランプ氏のアカウントを永久BAN – GIGAZINE
しかし、マスク氏はTwitterの買収を完了する前からトランプ前大統領の永久凍結を解除する意向を示していました。
そして、2022年11月19日にマスク氏は自身のTwitterアカウント上で「トランプ前大統領(のTwitterアカウント)を復活させる」というアンケートを実施。アンケートには1500万票以上が集まり、賛成票が51.8%、反対票が48.2%という最終結果となりました。
Reinstate former President Trump
— Elon Musk (@elonmusk)
この結果、トランプ前大統領のTwitterアカウントは永久凍結から解除されることとなりました。永久凍結の解除に際して、マスク氏はラテン語で「人々の声、神の声」を意味するフレーズを引用しています。
Donald J. Trump(@realDonaldTrump)さん / Twitter
https://twitter.com/realDonaldTrump
なお、買収前からトランプ前大統領のTwitterアカウントの永久凍結を解除すると言及していたマスク氏は、Twitterの買収に伴い、同プラットフォームのポリシーの変更も発表しています。マスク氏は2022年11月19日に「新しいTwitterのポリシーは言論の自由を保証しますが、連絡の自由を保証するものではありません。ネガティブなツイートやヘイトツイートは最大限に抑制され、収益化が無効化されるため、Twitter広告やその他の収益は発生しません。特に検索しない限り、これらのツイートを見つけることはできなくなります。これはインターネットの他の部分と同じです」と、Twitterの新しいポリシーについてツイートしました。
これまでTwitterはプラットフォーム上からヘイトスピーチや暴力を助長するようなツイートを排除するべく、さまざまな施策を行ってきました。しかし、マスク氏による新しいTwitterポリシーでは、これらのツイートが投稿可能となります。ただし、ツイートは人目に付きづらくなる模様。
Twitterアカウントの永久凍結を解除されたトランプ前大統領ですが、同氏は「Truth Social」という独自のSNSを立ち上げており、このTruth Social上で頻繁に投稿を行っています。Truth Socialのトランプ前大統領のアカウントでは、マスク氏のアンケートツイートを引用して「今すぐ積極的に投票してください。でも心配はいりません。私はどこにも行きません。Truth Socialは特別です!」と、永久凍結を解除するために積極的にアンケートに参加することを求めています。
なお、調査会社・SensorTowerのデータによると、トランプ前大統領のTruth Socialは2022年9月の時点で約370万人がダウンロードしているそうです。
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