「 ビューティデバイスブランド がすべてを網羅すべきではない」：ニューフェイス共同創業者のテラ・ピーターソン氏

ビューティ業界では家族経営として立ち上げられた企業は減りつつある。現在の市場は会社を設立してはすぐに売却する動向に大きく傾いている。そのような動向は相変わらず人気であるが、ニューフェイス（NuFace）のキャロル・コール氏、そして娘のテラ・ピーターソン氏とキム・モラレス氏の創業者の3氏はできるだけ長く実権を維持しながら同社を構築することにフォーカスしている。

ピーターソン氏はGlossyビューティポッドキャストの最新エピソードで次のように語った。「母とキムと私で2005年にニューフェイスを始めた。母は1980年代からエステティシャンをしている。私はビジネススクールを卒業してからエステティシャンの専門学校へ通った。最初のデバイスはルーケイディアの自宅で作った。ルーケイディアはサンディエゴ郊外のエンシニタスの小さなビーチコミュニティだ」。

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創業から17年、ニューフェイスは400万台以上のデバイスを販売している。ピーターソン氏によると、ニューフェイスは2022年にセルスルーが24％増加したという。デバイスカテゴリーは通常継続的な価値を生み出すのが難しい市場であるが、ニューフェイスは、当初には話題とインタラクションがあったもののリピート購入がなかったという競合他社がたどった運命も回避している。

「イノベーションが鍵だ。そこが典型的なデバイスが失敗するところだ」とピーターソン氏。「競合他社は『まずXをやって、次にまったく関係のない別のデバイスをローンチする』というような感じだ。一体何を作っているのか？ クレンジング？ マイクロダーマブレーション？ これでは皆が混乱する。これがほかのデバイス（企業）が苦労したところだ。自分自身に忠実であり続けてはいない」。

以下に読みやすさのために若干編集してポッドキャストからの追加のハイライトを紹介する。

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価値を加える

「我々は、スキンケアだけでは不可能なことを行っている。クラリソニック（Clarisonic）の場合、最大の競争相手は人の手だった。洗顔は手やタオルで行うことができる。ニューフェイスの場合は、顔のエクササイズをしない限り、正直なところ自分ではやらないと思うが、テックで（エクササイズ以上のものが）可能になっている。顔の筋肉をリフトして整え、フェイスラインをすっきりさせるための手段はほかにはほとんどない。（それが）顧客からニューフェイスが17年間愛されている理由だ。すぐに結果が得られて、文字通り顔を半分リフトでき、眉毛が持ち上がり、頬骨がすっきりして、顎のラインもリフトされて輪郭がシャープになる。エステティシャンに行かなくていい。自宅でできるのだから。誰もが超忙しい生活を送っているいまはエステに行きたくてもそれほど頻繁には通えない。いまではすぐにエステティシャンが利用できる。ベッドでくつろいだり、テレビを見たりしながらフェイスリフトができる」。

スキンケア製品の場合

「当社はマイクロカレント（生体電流と同じようなレベルのごく弱い電流）に根ざしている。それが我々の由来であり、教育であり、我々が知っていることだ。マイクロカレントには、マイクロカレントに合っている成分とそうではない成分がある。なので、ユーザーマニュアルではニューフェイスを使う前にオイルフリーのクレンザーを使うようにと常に指導している。メイクやほこり、SPFやオイルでマイクロカレントを遮らないでほしい。顧客から質問されるのは、「どのクレンザーを使えばよいのか？」「このクレンザーは使ってもよいか？」など。オイルが含まれているかとか、電流を遮断するかどうかなどを調べるのにすべてのクレンザーを検査するのは無理だ。（当社のスキンケア関連の製品は）ニューフェイスのデバイスを使う準備に関するものであり、数多のスキンケアブランドと競合することは望んでいない。市場には素晴らしいスキンケア製品がたくさんある。私はいつも顧客に専門家のところへ行くように伝えている。SPFならスーパーグープ（Supergoop）。ISクリニカル（IS Clinical）も、エルタMD（Elta MD）も素晴らしい。専門家に行くべきだ。自分で何もかもを行おうとするべきではない」。

［原文：NuFace co-founder Tera Peterson: ‘Don’t try to be everything’］

PRIYA RAO（翻訳：ぬえよしこ、編集：山岸祐加子）