Amazonで「永久運動 振り子ボール パーペチュアルモーション」というカッコイイ名前のインテリアを1891円で購入した。正直に言うと、買おうかどうしようか悩んでいたのだが……「残り3点 ご注文はお早めに」と急かされたため、勢いで買っちゃったわけである。
また「この古典的な机のおもちゃは素晴らしい机です」「行く開始するとそれは継続します」「デスクトップエンターテインメント」などという商品説明を理解するのに時間がかかりそうだったので、もう何でもいいや……と、よくわからないものを注文したのだった。
そして翌日、勢いで買ってしまった「永久運動 バランスボール 振り子ボール パーペチュアルモーション 物理学振り子 インテリア装飾 科学玩具 ストレス減らす オフィス 家庭 装飾」が自宅にやって来た。なぜか箱が半開きである。
「パーペチュアル(perpetual)」とは「永続的な(永遠に続く)」という意味。ちなみに外部からエネルギーを受け取らずに永続的に運動を続ける機械、または装置のことを「永久機関」と呼ぶが、今回購入した振り子ボールは説明文によると……
「あなたの机のための回転芸術の一部それはそれを保つためにバッテリーを使用します」とのこと。この謎めいた文章の中で大切なのは最後の部分だけ。つまり「バッテリーを使用します」ということだ。永久機関……っぽいインテリアなのだろう。白状しているだけマシだ。
底面の電池カバーを外す。どうやら単3電池を4本も使用するらしい。なお、説明には「電池がなくなるか停止するまで回転します」と書いてあった……当たり前過ぎて逆に「深い」と思ってしまうから不思議。
さて、説明書は入ってなかったのでパッケージの写真通りに組み立てていく。どのパーツも薄汚れていた。もしかして中古品なのだろうか。そういえば「袋も中身も雑過ぎる! もう買わへん」というコメントがあった。たしかにブチギレられても仕方ないクオリティである。
それでは実際に動かしてみたい。
振り子に力を加えると……
…………
勢いよく動き出したァァアアアアア!
インテリア的にはやり過ぎなくらいブンブン回転している。凄まじい回転力だ。まるで死者の霊が取り憑いた恐怖のインテリアである……さすがに怖い。そのまま放置することにした。
約10分後、ふたたび見に行ってみると……
いや怖ェェェェエエエエエエエエエエ!
ほとんど同じ勢いで回転していた。やはり単3電池を4本も使っているからパワーがハンパではない。逆に電池を抜いて動かしたらどうなのだろう。
同じように力を加えてみると……
まったく同じ感じィィイイイイイイイイ!
しかし約1分後には……
静かに動きを止めていた。つまり電池は必要ということか。ほどよい力加減で動かせばそれなりに楽しめる……かもしれない。商品説明に嘘はなかったし、現在(2022年10月11日時点)残り2点とのことだが、おすすめはしないでおく。もっと良い商品はいくらでもあるから。
参考リンク:Amazon「永久運動 バランスボール 振り子ボール パーペチュアルモーション 物理学振り子 インテリア装飾 科学玩具 ストレス減らす オフィス 家庭 装飾」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.