レント・ザ・ランウェイは2020年に実店舗の全5店舗を永久に閉鎖している。現在は、リープのプラットフォームを活用し、一時的なサンプルセールを開催することで、実店舗での販売に戻りつつある。これは同社にとって新しい戦略ではなく、過去にもリープや260サンプルセールと連携してセールを開催したことがある。
9月中旬、レント・ザ・ランウェイ(Rent the Runway)は第2四半期の決算発表で、収益性を重視するために従業員の4分の1近くをレイオフすると発表した。その発表の中で、CEOジェン・ハイマン氏は、さらなる再編成を近々発表する予定であると述べている。
レント・ザ・ランウェイは2020年に実店舗の全5店舗を永久に閉鎖している。現在は、リープ(Leap)のプラットフォームを活用し、一時的なサンプルセールを開催することで、実店舗での販売に戻りつつある。レント・ザ・ランウェイによると、これは同社にとって新しい戦略ではなく、過去にもリープや260サンプルセール(260 Sample Sale)と連携してセールを開催したことがある。次回のセールは、9月末にワシントンD.C.のジョージタウン地区にある複合施設ジョージタウン・パーク(Georgetown Park)で開催された。
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リープは、サードラブ(ThirdLove)や今秋D.C.にも出店する予定のナーダム(Naadam)など数多くのブランドの小売店舗を運営している。同社はブランドの店舗運営や家賃交渉などを請け負い、出店にかかる物流コストを軽減している。
一時的な店舗での販売など、リセール事業を拡大
レント・ザ・ランウェイが入居する予定の店舗を所有するローラーリアルティパートナーズ(Rohrer Realty Partners)の代表タッカー・クロケット氏によると、ジョージタウンのエリアはレント・ザ・ランウェイのようなデジタルネイティブのブランドにとって理想的な場所だという。
「不動産の観点からして、そこは狙うには自然な場所である。地元の大学や住民に近いため、あらゆるデジタルネイティブブランドがジョージタウンのスペースを希望しており、今日の市場では獲得が困難だ」と、クロケット氏はプレスリリースで述べている。「このような成長は、オフィス、小売、住宅からなる中心地に進出しようとしている次世代のブランドにとっても刺激的である」。
最近の業績報告は、レント・ザ・ランウェイにとって楽観的なものだった。パンデミック当初、服をレンタルする理由がほとんどないかごく稀という理由による厳しい時期を経て、同社のサブスクライバーはほとんど戻ってきている。現在のサブスクライバー数は12万4000人で、パンデミック前の90%に近い水準にある。さらに、四半期ごとの売上高は、前年比64%増となっている。
レント・ザ・ランウェイは最近、リセール事業を拡大している。昨年夏には、サイトから直接服を購入できるオプションを非会員にも拡大し、7月にはサックスオフフィフス(Saks Off 5th)と提携して、その店舗での再販を開始した。
[原文:Rent the Runway leverages physical retail for sample sales]
DANNY PARISI(翻訳:Maya Kishida 編集:山岸祐加子)
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