Amazonプライム・ビデオやiTunesで映画を購入してもいつ視聴不可になってもおかしくないという仕様は詐欺的だという指摘

GIGAZINE


NetflixやHuluといった映像ストリーミングサービスは月額料金を支払ってコンテンツに一時的にアクセスすることが可能になるというサービス形態ですが、iTunesやAmazonプライム・ビデオでは映画やドラマなどの映像コンテンツをコンテンツ単位で購入することができます。しかし、実際にはこれらのコンテンツはいつユーザーが視聴できなくなってもおかしくないという仕様になっているため、「詐欺的な販売方法である」とブロガーのマシュー・モーガン氏が指摘しています。

​The Deception of “Buying” Digital Movies | WorldofMatthew
https://worldofmatthew.com/technology/amazon-itunes-deception/

例えばAmazonプライム・ビデオの場合、月額料金を支払いプライム会員になることで、一部のコンテンツを自由に再生しまくることができます。しかし、プライム会員でなくとも、コンテンツをレンタルしたり、購入したりすることが可能。


このAmazonプライム・ビデオやiTunesが用意している「購入というオプションは詐欺的だとモーガン氏は指摘。Amazonプライム・ビデオの利用規約の4項「本デジタルコンテンツ」の「i. 購入コンテンツの提供」には、以下のように記されており、Amazon側の都合により一方的に購入したコンテンツを視聴できなくなる可能性が記されています。なお、モーガン氏によると「iTunesを含むデジタル上で映画や番組を販売しているあらゆるデジタルストアに、同様の条項が存在する」とのことです。

購入コンテンツは、原則として、お客様による本サービスからの提供形態に従ったダウンロードまたはストリーミング再生が継続的に可能です。但し、コンテンツ提供者による使用許諾制限またはその他の理由により、これらの再生ができなくなる場合があります。今後、購入コンテンツのダウンロードやストリーミング再生ができなくなったとしても、アマゾンはお客様に対して責任を負わないものとします。

モーガン氏によると、唯一の例外はDRMフリーの映画を販売しているGOG.comだそうですが、「そもそもプラットフォームがゲーマー向けのものであり、販売されている映画も12タイトルほどしかない」とのこと。


小売店で購入したDVDやBlu-rayといったディスクは、これらが物理的に機能する限りコンテンツを楽しむことが可能であり、そのほとんどは20年以上機能するとモーガン氏。また、一度販売されたこれらのDVDやBlu-rayを権利者が一方的に著作権を理由に回収しようとしても、これが上手くいかないであろうことは明らかです。

一方で、デジタル上ではDRMが強力な力を発揮しているため、権利者がDRMを振りかざしてコンテンツの配信を強制的に終了させようとした場合、Amazonプライム・ビデオやiTunesが利用規約に書いている通りコンテンツは視聴できなくなってしまいます。これをモーガン氏は詐欺的と非難し、「消費者にとって何ともひどい取引」と指摘しました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「Amazonプライム・ビデオのユーザーはコンテンツを実際に購入しているわけではない」とAmazonが主張 – GIGAZINE

Amazonがロシアへの製品出荷停止&プライム・ビデオへのアクセス禁止を発表 – GIGAZINE

Amazonプライム・ビデオの再生時間は前年比70%増&クラウド事業は32%成長などAmazonのすさまじい成長がわかる四半期決算報告が公開中 – GIGAZINE

Netflix、Disney+、Amazonプライム・ビデオなどの大手ストリーミングサービスがイギリス当局から規制を受ける可能性 – GIGAZINE

Amazonプライムの年会費が値上げ、約2000円の引き上げに – GIGAZINE

・関連コンテンツ

2022年10月05日 23時00分00秒 in ネットサービス, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.

Source