藤井聡太竜王が王将を獲得して史上最年少五冠達成

GIGAZINE
2022年02月12日 18時28分
メモ



2022年2月11日(金)・12日(土)に行われた第71期ALSOK杯王将戦(毎日新聞社・スポーツニッポン新聞社主催)七番勝負の第4局で、挑戦者の藤井聡太竜王が渡辺明王将を破って、王将位を獲得しました。藤井竜王は19歳6カ月で、最年少での王将位獲得。また、史上4人目となる「五冠」を最年少で達成しました。

第71期王将戦 | 毎日新聞
https://mainichi.jp/oshosen/2022

【棋譜速報】第71期ALSOK杯王将戦七番勝負第4局 渡辺明王将VS藤井聡太竜王― スポニチ Sponichi Annex 芸能
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/02/11/kiji/20220211c00041S01001000c.html

ALSOK杯王将戦中継ブログ
https://kifulog.shogi.or.jp/ousho/

「王将」への挑戦権は、前期王将戦敗者と挑戦者決定リーグ(王将リーグ)前期残留者の4名に二次予選通過者3名を加えた7名のリーグ戦により決定するもので、この「王将リーグ」は上位4名しか残留できないことから、将棋界でも屈指の難関として知られます。

渡辺王将は2012年の第62期王将戦で佐藤康光九段から王将位を奪取。2014年(第64期)に郷田真隆九段の挑戦に敗れるものの、2018年(第68期)、再び挑戦者となって久保利明九段をストレートで下して返り咲きました。

挑戦者の藤井竜王は2019年(第69期)に二次予選を通過して王将リーグに加わりましたが、2020年(第70期)のリーグで陥落。今期は二次予選から勝ち上がって、王将リーグも5勝1敗で突破、王将位への初挑戦を決めました。

2022年1月から行われた七番勝負は、藤井竜王が先に3勝した状態で第4局に突入。戦いは1日目から、「2日制の対局とは思えない」と表現されるような早さで切り合いに突入。

ALSOK杯王将戦中継ブログ : 1日目午後の様子
https://kifulog.shogi.or.jp/ousho/2022/02/post-e84b.html

藤井竜王が72手目を封じ手として1日目は終了。2日目は封じられた「△7六歩」から対局が再開。

ALSOK杯王将戦中継ブログ : 封じ手開封
https://kifulog.shogi.or.jp/ousho/2022/02/post-91fc.html

80手目を過ぎたあたりで、渡辺王将が飛車で攻めようとする間に藤井竜王が馬を作り、やや形勢が後手優勢に。

ALSOK杯王将戦中継ブログ : 藤井竜王がペースをつかむ
https://kifulog.shogi.or.jp/ousho/2022/02/post-d1be.html

そのまま押し切って、藤井竜王が勝利を収めました。

ALSOK杯王将戦中継ブログ : 藤井竜王が史上最年少五冠に
https://kifulog.shogi.or.jp/ousho/2022/02/post-4cc8.html

感想戦の様子は以下でライブ配信されます。

【Live配信】王将戦第4局 渡辺明王将vs藤井聡太竜王 感想戦をライブ配信(終局後) – YouTube
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藤井竜王は棋聖、王位、叡王、竜王に続く王将の獲得で、史上4人目となる五冠を達成。従来の最年少達成記録は羽生善治九段による22歳10カ月でしたが、3年以上早い19歳6カ月での達成となります。ちなみに、歴代の五冠達成者は大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、羽生善治九段(十九世名人有資格者)の3名。

渡辺王将はこれで名人・棋王の二冠に後退した形です。

なお、棋王戦コナミグループ杯(共同通信社主催)は2022年2月6日から五番勝負が始まっていて、第1局は渡辺棋王が永瀬拓矢王座を下しています。第2局は2月19日実施。

また、第80期順位戦はまだ最終局が残っていますが、2月4日に行われたA級第8局の結果、斎藤慎太郎八段が渡辺名人への挑戦者に決定しています。藤井竜王はB級1組所属で、今期は9勝2敗。稲葉陽八段、千田翔太八段との昇級争いは最終戦の結果次第となっています。

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