先日、チェキ会なるものに参加してきた。推しと一緒に写真を撮ってもらえるという、オタクにとっては夢みたいなイベントだ。
実は筆者、このような推しと直接交流できるイベントに参加するのは生まれて初めて。撮影の流れや会場の様子なども、別日に参加した方のレポを見るまで全く分からない状態だった。
推しの真横に立つわけだし、さぞかしテンションが上がるんだろうと思っていたのだが……驚いたことに、上がったのはテンションだけではなかったのだ。
・チェキ会当日
チェキ会当日は、集合時間より少し早めに会場に到着。
今回のチェキ会は5部制になっており、筆者が参加する1つ前の部に参加したであろう方たちが次々に会場の中から出てくるところだった。
皆とっても嬉しそうで、中でとんでもないことが起こっていることは容易に想像できる。戦慄しながら順番を待った。
いよいよ会場に入ると、中はこんな感じで区切られていた。この黒幕の奥に推しがいると思うと一気に緊張のレベルが跳ね上がる。
着々と順番は進み、ついに推しと対面するターンへ。スタッフさんに肩を押され、1歩前に踏み出すと……
ウワ推しと目が合ったァ!??!??
しっかりとこちらの目を見て「こんにちは~」と挨拶してくれる推し。あまりの近さと自分のことをしっかり見てくれたという事実がヤバすぎて、ここから先の記憶はかなり曖昧だ。
後から他の方が残してくださったレポを見ていると、床に「ここに立ってね!」という印がついていたり推しがポーズをとれているか横目で確認してくれたりしていたようなのだが、それらを見る余裕は全くなく気づけば撮影が終わっていた。
比喩なしに震える手で受け取ったチェキを確認すると、とっても素敵な笑顔の推しと緊張で瞳孔ガン開きの私が映っていた。
推しとの間には感染対策のために飛沫防止シートが張られていて、事前に「飛沫防止シートギリギリまで近づいてください」と言われていたのにもかかわらず、おそれ多すぎて微妙に距離が空いている。
それでも、指定されたポーズである「手で一緒にハートを作る」は何とかクリアできている。この左手は一生「推しとハートを作った手」として自慢していこうと思った。
・テンションだけじゃなかった
こうして人生初のチェキ会が無事幕を下ろしたわけだが、実はこの話には後日談がある。
当日は推しと一緒にチェキに映ることができ、もちろんテンションは爆上がりだったわけだが……同時に自己肯定感も爆上がりしたのだ。
筆者は基本的に自己肯定感が低めで、何事もネガティブにとらえてしまいがち。
鍛えに鍛えたおかげで今となっては自分目線でもポジティブな妄想ができるようになっているが、オタクになってから2~3年は「こんな自分に推しが優しく接してくれるわけがない」と思い込み辛く当たられる妄想しかできず、勝手にしんどい思いをしていたレベルだ。
そんな筆者だが、一瞬とはいえ推しに笑顔を向けてもらえて一緒に写真を撮ってもらえた。様々な場所で活躍している本当にすごい人である推しが笑顔を向けてくれるだけの価値が、自分にもあると思えるようになったのだ。
これまでさんざんオタ活をしてきたが、ここまで一気に自己肯定感が跳ね上がったのは初めて。実際に推しに会いにいけるイベント、すごいな……。
・また参加したい
そんなわけで、思わぬ効能があったチェキ会。
もちろん無料のイベントではなく参加するためには写真集を3冊購入しなければならなかったわけだが、今後またこのようなイベントがあったら ためらいなくお金を出してしまいそうだ。これからも応援させていただきます!!
皆さんも、推しに会えるイベントが開催されたら是非勇気を出して参加してみてほしい。これまでにないくらい緊張するけれど、素敵な思い出が作れること間違いなしだ。
執筆・イラスト:うどん粉