ヘアケアを「 メンタルヘルス 」のケアのひとつとして考える:セレブヘアスタイリスト、アダム・リード氏の新ブランド

DIGIDAY

ロンドン拠点のセレブリティヘアスタイリスト、アダム・リード氏は2月に英国でアーカイブをローンチした。アーカイブはブーツのプロ用ヘアケアカテゴリーですでに第3位になっている。アーカイブが単なるヘアケアではなく、ヘアケアに「ヘッドケア」を取り入れた理由とは?

ロンドン拠点のセレブリティヘアスタイリスト、アダム・リード氏は2月に英国でアーカイブ(Arkive)をローンチした。アーカイブはブーツ(Boots)のプロ用ヘアケアカテゴリーですでに第3位になっている。9月中旬、米国でローンチし、D2Cのほかにも、スペースNK(Space NK)を通じてブルーミングデールズ(Bloomingdale’s)でも取り扱われている。

ヘアケア業界で35年のキャリアを誇るリード氏は、リース・ウィザースプーン氏、クロエ・セヴィニー氏、ハリー・スタイルズ氏などのセレブや、ザックポーゼン(Zac Posen)やシャーロットオリンピア(Charlotte Olympia)など数多くのファッションショーをて手がけてきた。さらにロレアルプロフェッショナル(L’Oréal Professionnel)のエディトリアルアンバサダーやGhdヘア(Ghd Hair)のグローバルアンバサダーも務めている。リード氏は専門知識と経験を活用して、アーカイブのカラーや処方、香りを開発するために細心の注意を払った。また、同氏は英国拠点のインキュベーター、メイトリックス(Matrix)と協働して資金調達を行ってアーカイブを生み出した。

ヘアケアとヘッドケアの組み合わせ

アーカイブは、単なるヘアケアではなくヘアケアに「ヘッドケア」を取り入れ、また、ヘアケアをメンタルヘルスのケアのひとつの形として考えている。メンタルヘルスはリード氏が製品コレクションを生み出すインスピレーションになったものだ。

「私はずっとメンタルヘルスに苦しんできた。(コロナでの)最初のロックダウンのときに発作があったのだが、ある日息子から髪を洗うように勧められた。それが私にとってゲームチェンジャーだった」とリード氏。「髪を洗うとすっきりして気分が上がる。それがアーカイブとヘッドケアの目指すところだ」。

「もちろん、ヘッドケアは、製品や香り、手触りなどその体験に付随する実用的なものでもある」。

ジェンダーを超え誰でも使える手頃な価格の製品

その結果、15〜22ドル(約2200〜3200円)の価格帯の10製品からなるのカラフルなコレクションが完成した。製品の対象ユーザーについては「あなた、あなたの、そして彼らの」ために意図的に作られたとその普遍性が示されており、性別やアイデンティティは限定していない。リード氏は、ボーイスメルズ(Boy Smells)の造語を使い「これはジェンダーフル(genderful、既成の性別概念を超えて包括的なものの意)だ」と言い、アーカイブのジェンダーとフレグランスへのアプローチについて語っている。同氏にとっては手頃な価格がもっとも重要であり、アーカイブは「洗髪から儀式を生み出し、平凡な作業を充実したセルフケアのときに変える」ために使えるツールだと考えている。

リード氏はブランド作成のあらゆる面がエキサイティングだと思っているが、特にコレクションのフレグランスに注力している。そのメインの香り4点は、来年オードパルファムとして販売される予定だという。そのうちの1点「ノーワンエルシー(No One Elsie)」は祖母のエルシー氏にインスピレーションを得ており、ルバーブやトマトなどエルシー氏が庭で育てていたものの香りを特徴としている。

最終的にアーカイブの包括的なミッションは人々の気分を上げることに関係しているという。「頭がすっきりしないときにはどんなセルフケアも効果がなかった。だが、動き出して髪も体も清潔にしたら、それが鎧のように自分を守ってくれるものに感じるのだ」。

[原文:Celeb hairstylist Adam Reed on his mental health-focused hair-care brand

SARA SPRUCH-FEINER(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)


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