生まれも育ちも都会なもんで、山のことがよくわかっていない。移動中の車窓から無名の山を眺めては、こう思う。「あの山の中は、どうなっているのだろう」と。「登ることはできるのだろうか」とも。
そんな疑問の答えを知る時が、突然来た。100万円で買った古民家の物置小屋撤去作業の休憩中、唐突に我らが解体リーダーのIMAZUさんが「裏山、登ってみるべ」と言い出した。特に目的はなく、なんとなく、だった。
特にこれといった「山道」もないワイルドな山を、なんとなく登ることになったIMAZUさん&Yoshio&私(羽鳥)&アニさん。
登山靴だったらいくぶんラクだっただろうなぁ〜……的な足場のなか、とにかく上へ、上へと進んでいく。
崖っぷちなので、滑落したら怪我することは必至。斜面の角度も相当に急。それでも上へ上へと登っていくと……
どうも「てっぺん」的な明るい場所が見えてきた。あと少し! すると……
日が差してきて……
とりあえずの「頂上」的な場所に到達。
しかし、そこにある景色は──
やはり、山だった……。
遠くまで景色が抜けて見える箇所もあったが、
登山中の99%は、こんな景色の連続なのであった。
道なき山は、上りよりも下の方がシンドかった。
やがて古民家の屋根が見えてきて……
無事に生還。
「もうちょい上まで行けそうだったね」
「今回登った山の先にもう一つ山があるから、その頂上までは行きたいね」
「でも、この靴じゃキツいわ〜!」
そんなことを話しながら、まったく休憩になっていない休憩時間は過ぎていったのであった。いつの日か、きちんと装備を整えて、山の向こうの山の頂上まで行ってみたい。山が私を呼んでいる。
参考リンク:有限会社豊美園(ホービエン)
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24