中国の大手通信機器メーカーHuaweiが、衛星通信に対応したスマートフォン「Mate 50」「Mate 50 Pro」「Mate 50 RS」を発表しました。発表されたスマートフォンにはQualcomm製の高性能SoC「Snapdragon 8+ Gen 1」やf値を物理的に調整可能な絞り付きカメラなどが搭載されており計算処理性能やカメラ性能の高さがアピールされていますが、アメリカによる制裁の影響で5G通信には非対応となっています。
HUAWEI Mate 50 – HUAWEI Global
https://consumer.huawei.com/en/phones/mate50/
HUAWEI Mate 50 Pro – HUAWEI Global
https://consumer.huawei.com/en/phones/mate50-pro/
PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 50 RS – HUAWEI Global
https://consumer.huawei.com/en/phones/porsche-design-mate50-rs/
Huawei unveils new flagship smartphone that supports satellite communications, but lacks 5G connection owing to US sanctions | South China Morning Post
https://www.scmp.com/tech/tech-war/article/3191566/huawei-unveils-new-flagship-smartphone-supports-satellite
「Mate 50」の見た目はこんな感じ。カラーは「Black(ブラック)」と「Silver(シルバー)」の2色で、背面には50MPのメインカメラ、13MPの広角カメラ、12MPの望遠カメラが搭載されています。
「Mate 50 Pro」のカラーは「Black(ブラック)」「Silver(シルバー)」「Orange(オレンジ)」の3色。メインカメラと広角カメラは「Mate 50」と同一ですが、望遠カメラの画素数は64MPに強化されています。
「Mate 50 RS」は高級自動車の製造で知られるポルシェ傘下のポルシェデザインとコラボしたスマートフォンで、「Ink Blue(インクブルー)」と「Purple(パープル)」の2色がラインナップ。メインカメラと広角カメラは「Mate 50」と同一で、48MPの望遠カメラにはマクロ機能が搭載されています。
「Mate 50」シリーズのメインカメラには絞り羽根が搭載されており、f値を1.4~4.0の間で変更することが可能。これにより、写真のボケ具合を光学的に調整できます。
また、「Mate 50」シリーズは中国政府が独自に展開している衛星測位システム「北斗衛星測位システム」を用いた衛星通信に対応しており、モバイル回線に接続できない場所でもメッセージなどの送信が可能です。他にも「Mate 50」シリーズは「Qualcomm製高性能SoC『Snapdragon 8+ Gen 1』を搭載」「6.7インチのOLEDディスプレイを搭載」「IP68相当の防水・防じん性能」といったフラッグシップスマートフォンにふさわしい特徴を備えているのですが、5G通信には対応していません。South China Morning Postは、「Mate 50」シリーズが5G通信に対応しない理由について「アメリカによるHuaweiへの半導体出荷制限が影響している」と指摘しています。
なお、「Mate 50」は4999元(約10万3000円)、「Mate 50 Pro」は6799元(約14万円)、「Mate 50 RS」は1万2999元(約26万8000円)で販売される予定です。ただし、日本での発売は未定です。
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