東京のJR新宿駅に2022年9月2日夜、野生のタヌキが出没した。人混みのなか通路を闊歩する姿を捉えた動画や写真がツイッターを賑わせている。目撃者とJR東日本に話を聞いた。
異常時は係員に報告かつ「手を出さないよう」
ツイッターでは2日、現場の様子を伝える動画や写真が多数投稿された。特に拡散された動画には、新南改札内を歩くタヌキが階下のホームに行かないよう、また外へ向かうよう誘導する係員の様子が映っている。
この珍事には「何故、新宿駅にタヌキが…」「電車に乗りに来たのかな?」「駅員さんの誘導にちゃんと従っていて、大変かわいらしい」などの反応や、「かわいいけど野生動物何持ってるかわからないから怖いわね」といった声があがっている。
撮影した動画が約144万再生されているユーザー・稗田裕基 a.k.a. ハイデン(@hydden0310)さんは6日、「最初は野良猫が歩いているのかと思いましたが、特に警戒や威嚇をするでもなく、駅の中を悠然と歩いている感じで意外でした」と J-CASTニュースの取材に驚きを示す。このような経験は初めてだったという。
発見の経緯についてはJR東日本・東京支社の広報担当が5日、「改札にいた駅係員が人だかりに気がつき、確認したところ、タヌキがいたとのことです」と取材に明かした。2日の21時半ごろだったという。
その後の対応は、噛まれたり引っかかれたりする恐れがあるため手を出さないよう利用客に案内しながら、改札外に出したと説明。タヌキが現れた理由や同様の事案の発生頻度は不明とするが、「お客さまにケガがなく、列車の運行にも影響がなく幸いでした」と受け止めている。
今後について広報担当は以下のように呼びかける。
「何か異常を認められましたら、駅係員にお伝えいただくようお願いいたします。お客さまには、危害が加わらないよう(動物に)手を出さないようお願いいたします」