「ハッピーターンの粉だけ売ってほしい」……誰もが一度はそう願ったことがあるだろう。そんな中、満を持して発売されたのが『ハッピーターン味 から揚げ粉』。から揚げ用とはいえ、ハッピーターンの粉が単体で発売されたのである。これを革命と呼ばずして何と呼ぶのか?
発売日の9月1日、7軒目のスーパーで私はようやく『ハッピーターン味 から揚げ粉』を入手。新宿区内のスーパーはもう少し、新製品の仕入れに力を入れるべきだと感じるが……ともかく時は満ちたぞ。ハッピーターン革命、みんなも心して見届けてくれ!
・革命の下準備
『ハッピーターン味 から揚げ粉』の購入価格は127円(税込)。さっそく袋を開けると……
ハッピーターンっぽい色をしているッ!!!!!!
から揚げ粉大さじ3杯に対し、適切な鶏もも肉は1枚(250グラム)。下味をつける必要はなし。一口サイズに切り、先ほどのから揚げ粉と混ぜる……
その前に! 説明書きには「まぶしたら放置せず、すぐに油で揚げる」とあるので、先に油を火にかけよう。
から揚げ粉と肉をポリ袋に入れ、シャカシャカと力強く振る。
あとは油に投入するだけだ! あっという間に完成したハッピーターン味から揚げ。アツアツを口に入れると……
すごいっ!!!!! ハッピーターンの味がするっ!!!!!!!
・ところが……
この中毒性のある甘じょっぱさ! から揚げでありながら、見事なハッピーパウダー感を演出しているッ!!! これぞまさにハッピーターン革命!!!!!! さっそく編集部のメンバー達にも食べさせてあげるとしよう!
まずは揚げもの好きの原田記者から。
……え? 「おいしいけど、ハッピーターンかどうかは分からない」だって? おっと! うっかりしていたが、彼は当サイトきっての “貧乏舌(びんぼうじた)” の持ち主。聞く相手を間違えてしまったようだ。
気を取り直して、編集部最年少のあん すず記者。から揚げなんて100個は余裕でペロリの年代である。
なに、その顔…………? しばしの沈黙ののち言葉を選び、しかしハッキリと「おいしいです。でも私はハッピーターンだとは思いません」と言った彼女の顔を、私は生涯忘れないだろう。
最後はサンジュン記者。彼は大のハッピーターン好きとして知られる人物だ。彼が「ハッピーターンだ」と言いさえすれば、他の意見など消し飛ぶほどの影響力がある。頼むぞ、マジで……!
サンジュン「ハッピーターンではない。でも、から揚げとしてはメチャクチャうまいね」
・みんな厳しすぎる
意外と手厳しかった編集部メンバーたち。私は十分にハッピーターンだと感じたのだが……まぁ、たしかに「事前情報なしで言い当てられたか」というと、やや自信がない。
ただし「おいしいから揚げである」という点では全員の意見が一致したので、気になる人はとにかく一度食べてみてくれ。損はさせないから、絶対に。
……ってな感じで締めくくろうと思っていた、その時である。実は私、余った粉で “鶏ムネ肉” バージョンのから揚げも作成していたのだが……食べてみたところ、先ほどのモモ肉バージョンよりハッピーターン感が増しているではないか!
再び編集部メンバーたちに試食してもらったところ、全員が「さっきよりハッピーターンっぽい」と回答。おそらくモモ肉よりも肉そのものの味が薄いこと、形状的に粉がより多く付着したことが原因と推測される。
ちなみに手羽先バージョンも作ってみたが、こちらは逆にハッピーターンから遠のいてしまったようだ。作り方にややコツがいる『ハッピーターン味 から揚げ粉』……よりハッピーターンっぽさを感じたい諸君は、とにかく無心で粉をまぶすべし!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.