ケニアでいま「日本の軽自動車」の価格が爆上がりしている理由と、ケニア式の「軽自動車を長持ちさせる方法」とは / カンバ通信:第198回

ロケットニュース24

ジャンボ! 今回は読者さまからの質問にお答えしたいと思う。質問主はガスモンキーさんで、その内容は──


チャオスさん、いつも記事を楽しく読ませてもらっています。ケニアには日本の中古車が多いということですが、軽自動車も多く出回っているんでしょうか。


ナイス質問アサンテサーナ(どうもありがとう)! 車好きのオレにとって、車に関する質問は朝飯前。ちょっと熱っぽく答えちゃおうかな〜。

まず、日本のゴー(羽鳥)がオレに日本の軽自動車のことを説明する際、「kei car(660cc)」と説明してきたが、これは間違っている。正しくは658ccであり、オレたち車好きなケニア人は「658cc」と呼んでいる。

そんな658ccだが、いまケニアで非常に人気が高まっており、多くのケニア人が658ccを買っている。いったいなぜか? その理由は──

経済的(燃費が良い)であることに、多くの一般的なケニア人が気づき始めたからだ……! 前まではけっこう安く買えた658ccだが、日を追うごとに価格は上昇中。

たとえば今回オレが取材した車屋さんで販売中の『ダイハツ ミラ イース』(走行距離1002.73km)。以前なら500,000kes(約50万円)で買えたのに、今の価格は750,000kes(約75万円)と、1.5倍の上昇率……みたいな。

そんなこんなで、いまケニアでも大人気の658ccだが、できるだけ長く乗りたいなら、カーショップの主人が教える「使い方のコツ」をおさえておくと良いかもだ。彼いわく、


・できるだけ1人だけで乗車し運転すること(ほかに人を乗せないで、1人用の車として利用すること)

・穴ぼこだらけのサバンナを爆走したり、無茶な運転はさせないこと。きちんと利用方法を守って走行すること。でないと車が台無しになる。

・エンジンが小さすぎるので、遠距離の移動は避けること。丘をのぼるパワーもないので、山道や丘も避けること。


──らしい。これさえ守れば、あなたの658ccも一生モノの相棒になることだろう。それではみなさんも良き658ccライフを。自動車最高。また気になることがあったら、気軽に質問してくれよな。ではクワヘリ!


執筆:チャオス(カンバ族)
Photo:RocketNews24.

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