山頂からの投稿はイイねがいくつ付くかな?
近年はスマートフォンとインターネットの普及で、世界中どこからでもネットに接続できるようになっています。都会を離れた大自然の中でもSNSをチェックしたり、写真や動画を投稿したくなるのはもう現代人の性(さが)ですよね。
そうした需要に応えるためか、アフリカ最高峰のキリマンジャロにブロードバンド通信が開通しました。これで到達記念に自撮り写真をツイートでき、その偉業を世界に発信できるようになったのです。
大臣が開通をお知らせ
タンザニアの情報通信技術大臣Nape Moses Nnauye氏が、このようにツイートしています。
Today Up on Mount Kilimanjaro: I am hoisting high-speed INTERNET COMMUNICATIONS (BROADBAND) on the ROOF OF AFRICA. Tourists can now communicate worldwide from the summit of Mount Kilimanjaro. WE ARE GOING TO UHURU PEAK 5880 Meters Above Sea Level!#royaltourcompliment#royaltourpic.twitter.com/jXqGoWCBjU
— Nape Moses Nnauye (@Nnauye_Nape) August 16, 2022
本日私は、「アフリカの屋根」キリマンジャロ山の頂上にて、高速インターネット回線(ブロードバンド)を提供しました。観光客はキリマンジャロ山頂から世界とやり取りができるようになります。我々は(年末までに)海抜5,880mのウフル・ピークまで拡大しますよ!
ということで、海抜3,795m地点で式典が行なわれた様子がこちら。電波塔や太陽光パネルが設置され、小規模ですが人々が集まり、大臣が配信している姿が見て取れます。
— Nape Moses Nnauye (@Nnauye_Nape) August 16, 2022
中国からの支援で実現
The Washington Postによりますと、ネット開通はタンザニア政府主導のNational ICT Broadband Backbone (NICTBB)計画におけるITインフラ整備の一環で、実は中国から部分的な支援を得て山頂での開通に至ったのだそうです。なのでNnauye氏は中国語でも上記と同じツイートを投稿し、アフリカとの架け橋になっている陈明健大使が、「いつか行ってみたい」とお祝いのリツイートを投稿しています。
Hongera sana! Hope to visit the ROOF OF AFRICA-Mount Kilimanjaro one day in person. https://t.co/yVRXwLxMQH
— Chen Mingjian 陈明健 (@ChenMingjian_CN) August 16, 2022
登ってみたくなった?
今回のネット開通によって、人々が「じゃぁキリマンジャロ登ろうか」ってなるのかどうかは分かりませんが…記念投稿をするべく、きっかけのひとつにはなることはあるでしょうね。タンザニアとしても、観光客が来れば少しでも経済に貢献できますし。
でもそんなにサクっと投稿できたら、帰宅するまでの楽しみが奪われるような気がしないでもありません。一方で緊急事態での連絡や、安否確認が気軽にできるのはいいことです。この調子でどこでもネットができるようになったら、そのうちマリアナ海溝の底から映え写真が投稿される日が訪れるかもしれませんね。
Source: Twitter (1, 2), NICTBB, The Washington Post, The Guardian via Futurism