メモ
Amazonが、ロボット掃除機「ルンバ」を開発するiRobotを約17億ドル(約2300億円)で買収する契約を締結したと、2022年8月5日8時(東部標準時)に発表しました。
Amazon and iRobot sign an agreement for Amazon to acquire iRobot
https://www.aboutamazon.com/news/company-news/amazon-and-irobot-sign-an-agreement-for-amazon-to-acquire-irobot
Amazon and iRobot sign an agreement for Amazon to acquire iRobot – Aug 5, 2022
https://media.irobot.com/2022-08-05-Amazon-and-iRobot-sign-an-agreement-for-Amazon-to-acquire-iRobot
Amazonが提示した買収額はiRobotの純負債を含めた約17億ドル。Amazonは1株当たり61ドル(約8200円)を全額現金で取引すると述べています。iRobotはすでにAmazonの買収案に合意して契約に署名しており、iRobotの株主および規制当局の承認を受ければ取引完了となります。
iRobotはマサチューセッツ工科大学人工知能研究所のメンバーによって設立された企業です。iRobotは当初トイロボットを開発して玩具市場に参入しましたが売れ行きは悪く、2002年にロボット掃除機のルンバを発売し、ロボット掃除機という新たな市場を切り開いた企業として世界に知られるようになりました。
GIGAZINEは過去にiRobot本社オフィスを取材しており、その様子は以下の記事から読むことができます。
ロボットビジネスの最前線、iRobotの米国本社に行って研究開発の現場を取材してきた – GIGAZINE
iRobotはルンバのほかにフローリング洗浄ロボットのスクーバやブラーバを開発したほか、一時期は軍事用ロボットも開発していました。iRobotが開発していた軍事ロボットやトイロボットは以下の記事で見られます。
軍事用偵察マシンに子どものおもちゃから「ルンバ」プロトタイプまで、iRobot社が作ったロボットが勢揃い – GIGAZINE
一方でAmazonもロボット開発を行っており、2021年9月には家庭用見守りロボットの「Astro」を発表しています。
Alexa搭載の家庭用見守りロボット「Astro」や子ども向けデバイス「Amazon Glow」などAmazon新製品発表まとめ – GIGAZINE
Amazon Devicesのシニアヴァイスプレジデントであるデイブ・リンプ氏は「2002年にルンバが登場して以来、iRobotはあらゆる世代の製品で顧客を喜ばせ、これまで家事に費やしていた顧客の貴重な時間を節約してきました。時間を節約することは重要であり、家事には貴重な時間がかかることを知っています。顧客は節約した時間を何かに費やすことができます」と述べています。
iRobotのコリン・アングル会長兼CEOは「Amazonは、人々が自宅でより多くのことを行えるようにするような思慮深いイノベーションを構築したいという私たちの情熱を共有しており、私たちが使命を継続するのにAmazon以上の場所は思いつきません。Amazonの一員となること、そして今後数年間でお客様のために一緒にイノベーションを構築できることを非常に楽しみにしています」とコメントしました。
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