指にぴったりはまる「なげわ」を探す

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以前「とんがりコーンを自動で指にはめてくれる装置」を作った。
ついつい指にはめて食べてしまうので、いっそ自動化してやろうというものだった。

ところで、「思わず指にはめて食べたくなってしまうおやつ」が他にもあることを思い出した。

それが「ポテコ」と「なげわ」だ。
これもなんとかしなくてはいけないのではないだろうか。

もはや指にはめるのが正しいスナック

ポテコもなげわも東ハトから出ているスナック菓子だ。

こういうやつだ。

両方とも輪っかになっていて、思わず指にはめて食べたくなってしまう。
違いとしては、ポテコの方が輪が小さめで幅が広く、なげわが輪が大きめで幅が狭いというところか。

両方ともパッケージには指にはめた様子が描かれていて、そのように食べるのが強くイメージされるスナックだ。

なげわは知らなくてもポテコの方は見たことがある人が多いかもしれない。
東ハト的にもポテコの方がメジャーな扱いのようで、大容量パックや小分けパックなどのバリエーションがあった。

ただし、なげわは辛口スナックとして売れに売れた「暴君ハバネロ」と同じ形ということで面目躍如である。

指にはめるなら自分の指にぴったりくるものを選びたい。
指輪の号数にするといくつになるのかが簡単にわかるといいのではないだろうか。

カメラで撮影して、号数を測るプログラムを作ろう。

世界で唯一のプログラムが出来た

と、その前に試しにポテコを指にはめてみると気が付いた。

ポテコ、小さい!

思いのほか小さかった。

冒頭のパッケージ写真を見返すと、指先にちょこんと乗っかるように描かれていた。
元々そのような食べ方を想定されているのかもしれない。

一方、なげわは良い感じに指にはまりそうだ。

ということで、今回はなげわに的を絞ってやっていこう。

手始めになげわを撮影するところから進めていく。

まずは並べてWebカメラで撮影のお試し。影が気になる。
影の影響を小さくするために黒い皿に置いて撮影。今度は天井の照明の反射が気になる。
転がっていたダンボールで適当な覆いを付けて撮影してみるのはどうか。
結果がこちら。良い感じになげわが浮かび上がった。

こうして撮影出来た画像にあれやこれやと処理をするプログラムをすれば完成だ。

なげわの内側に接する円を描いて(黄色の線)、その円を指輪としてサイズを計算することにした。

実際に動かした様子を見ていただきたい。

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なげわをカメラの下に置き、
画面には映っていないがキーボードを押すと、相当する指輪の号数が計算されて表示されるのだ。

これで自分の指にぴったり合うなげわを見つけることが出来るというわけだ。
自分の指の号数がわからないという方はこれを機に指輪を作りましょう。

勢いで一袋分のなげわの号数を測って一通りのサイズが揃うかを調べた。

並べて見ると壮観だ。

5号がどうしても見つからなかったが、1~18号あたりまでは大体網羅されている。
20号以上はかなり厳選しないと見つからない。

ちなみに1号サイズはなかなか見つからず、ようやく見つけたと思ったらそれはポテコであった。どうりで小さいわけだ。

指輪の号数は1つ上がるにつれ内径が0.33mm刻みで大きくなっていく。想像以上に細かい単位だった。
今回のプログラムで見つけ出した10~15号あたりは正直違いがわからない。もう全部誤差かもしれない。
カメラで撮影しているので精度は雑なものだ。そのあたりは寛容な気持ちで見てもらえれば幸いである。

とはいえ4・13・18号で比較するとその形は大きく異なっている。

大きい号数になるにつれて円に近い形になっている。
ある程度は信用して良いプログラムになっているかもしれない。

本当に指にぴったりなのか

それでは実際に指に付けてみて、画像から予想した号数が合っているのかを確認してみよう。

確か自分の指は14号だったはず。いざ……!
実際の指輪と同様に第二関節で入りづらくなるのでグリグリと入れていく。
スポッと根本まで入った!

想像以上にジャストフィットした。
このすっぽり入る感じ、初めて指輪をしたときと同じ感覚だった。

まるで本物の指輪のようである。

こんなにうまくいくとは思っていなかったので驚いた。

ただ、別の人にも協力を仰いだ方が信ぴょう性が増すだろう。
妻にもなげわを付けてもらうことにした。

せっかくなのでダイソーの指輪ケースに入れて渡した。「そんなことのためにわざわざ買うな」とお褒めの言葉をいただいた。
確か8号だったはず、ということで入れていく。
こちらもすっぽり入った!

小さい号数の場合はなげわの形が楕円形になっているものがほとんどだ。
なので、指にはめると少し違和感のある見た目になる。

しかし、付けた妻からはしっかり入ったと感想をもらった。
なかなか優秀なプログラムになったようで嬉しい。

指輪としての活用事例を東ハトに提案していきたいくらいだ。新たなビジネスチャンスにどうでしょうか。
指から外すときにめちゃくちゃ割れるので、結婚指輪には縁起が悪いかもしれないが。

ぴったりきた

コンピュータが計算する量や締切の差し迫り具合から、大体このくらいの円がなげわに接するはず……と精度をやや妥協してプログラムを作ってみたが、実際にやってみると指にぴったりはまるなげわを選ぶことが出来て感動した。

なげわのことだけを考えてプログラミングをしていたが、なんと楽しい時間だったか。
こういうプログラムばかり書いていきたいものである。

すっかり暴君ハバネロのことを忘れていた。久しぶりに食べてみると辛さがかなり弱くなっていて、暴君からいくらか落とした方が良いのではと心配してしまった。

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