「TKG」とは玉子かけごはんの略称だ。時間のないときに白ごはんに玉子をかけるだけで美味しく食べられる日本のファストフードである。
そんな庶民的なTKGを1450円で出しているお店がある。2022年7月4日にオープンした「極BANKARA TOKYO」で、牛の炙りサーロインと共に提供しているのだ。実際に食べてみたら、本当の「ぜい沢」というものを知ってしまったかも……。
・究極のラーメン店
お店は新宿3丁目の以前「てんや」だった場所に誕生した。ここはラーメンチェーン「ばんから」のハイブランドと位置付けられており、外観から品格のようなものが漂っている。
お店の公式サイトには「ラグジュアリーな雰囲気で楽しむ究極のラーメン店」とあるんだけど、注文伝票は客が自ら記入するスタイルだった。スマホで注文とかではなく、これはアナログなんだね。
中華そばとつけ麺がメインの店だけど「炙りサーロインの極玉子かけごはん」が気になった。1000円超えの玉子かけごはん、その実力が知りたかったのだ。
・長く堪能したいけど……
さて、これがその “極” とやらだ。
このサーロインが価格の大半を占めているに違いない。赤と白のコントラスト、サシの入り方が美しい……。
一方、ご飯・玉子・薬味の3種は肉に比べて地味に見える……。まるでドラムの存在感が強すぎるバンドみたいだな。
肉をこのまま食うのではなく、スタッフがガスバーナーで炙ってくれる。サッと色味のついたサーロインは一層ウマそうになったぞ。
ハサミで食べやすい大きさにカットして玉子にドボン!
黄身をまとった肉をご飯の上にオン! さらに薬味をぶっかけて極玉子ごはんの完成です!! ……とはいっても、所詮玉子かけごはん、見た目は地味かな……。
しかし味は華やか! 肉と玉子の甘さを、ネギとフライドガーリックの薬味が上手に引き出している。炙った肉は程よくレア感が残っており、まるで肉寿司のようだ。
残った肉と薬味をご飯に投下して、最後は玉子を全部ぶっかける。ウマい! この美味しさをできるだけ長く堪能していたい。可能なら、1時間でも2時間でもかけてゆっくりと味わっていたいくらいだ。
その願いもむなしく10分足らずで食べ終えてしまった。
正直な感想としてご飯の量が少ない、小食の私(佐藤)でさえ少ないと感じるのだから、そこそこ量を食う人には物足りないかもしれないなあ……。
いや待て! 逆に考えるんだ!! 食い足りないくらいがちょうどいい。「また食べたい!」と思うことこそ、本当のぜい沢ではないのか? 満腹になることだけが満足ではないと、改めて考えさせられた。ということで、ちょっと量は物足りないかもだけど、美味しさは間違いない。玉子かけごはん好きの人にぜひとも食べて頂きたい。
・今回訪問した店舗の情報
店名 極BANKARA TOKYO
住所 東京都新宿区新宿3-31-2 全日第4プラザビル 1F
時間 11:00~23:00
定休日 なし