サンドラ・ブロックにチャニング・テイタム、ブラッド・ピットにダニエル・ラドクリフと、超豪華メンバーが出演する映画『ザ・ロストシティ』が2022年6月24日より公開されている。
このメンツがそろって、面白くならないほうが無理という話。終始笑いが止まらない、気楽にみられるコメディで大満足の1本だった。というか、あのブラピを無駄づかいし倒していて、逆にそこが良かったぜ……!!
・出演者が強すぎる
上記したように映画『ザ・ロストシティ』は、出演者がとにかく強すぎる。
サンドラ・ブロック演じる冒険ロマンス小説作家・ロレッタと、チャニング・テイタム演じる小説の表紙モデル・アランが主役であるものの、脇を固める俳優たちの濃さといったら。
カレーとラーメンと豚カツを一度に食べるような、それくらいの濃厚さである。こう書くと、もたれそうな気がしてくるが、そうはならないところがこのメンツのスゴイところ。
話はロレッタ(サンドラ・ブロック)が書いた、ロマンティックアドベンチャー小説の新作にはじまる。この小説を宣伝するためのツアーに出かけたロレッタは、大富豪のアビゲイル・フェアファックス(ダニエル・ラドクリフ)に拉致されてしまう。
彼は彼女の小説を読んで、彼女が伝説の古代都市「ロストシティ」を知っていると思い込んでいるのだ。誘拐事件を知ったアランは、ロレッタを助けるために南の島へと駆け付けるが……!?
・圧倒的な存在感を示すイケメンジャック
合間でブラッド・ピット演じるジャックが登場し救出に一役買うのだが、彼のキャラがまた濃すぎる。公式サイトにはジャックについて “物語の鍵を握る?! イケメン” としか書かれておらず、ナンノコッチャと思っていた。
がしかし、見てみると「その通りだわ」と腑に落ちること間違いなし。これ以上的確な表現はないと、感心さえしてしまった。
天下のブラピをここまで派手に無駄づかいするなんて、なかなかほかにないだろう。出演時間は主役の2人に遠く及ばないのだが、それでも圧倒的な存在感を示す男、それがジャックだった。
・悪役アビゲイルを演じるダニエル・ラドクリフにびっくり
また驚かされたのが、アビゲイル・フェアファックス役のダニエル・ラドクリフだ。ダニエル・ラドクリフといえば、どうしてもハリーポッターの印象が強い。
しかし今回の役どころと言えば、主人公を拉致してしまう言わば悪役。話の通じない感じの癖あるワルっぷりが、ポッターのイメージとかけ離れ過ぎていて最高だった。
こんな役も出来たんだなと、改めて俳優のすごさを感じた。なんやかんやで視聴後に一番心に残ったのは、このアビゲイルだった。この路線のダニエル・ラドクリフを今後も見てみたい。
もちろん主役のふたりと、そのほかの演者たちからも、これでもかという程に良い味が醸(かも)し出されている。見ながら思わずツッコみたくなる箇所が満載で、とにかく楽しい!
こんなに気負わず見られてワクワクとドキドキが続いて、笑っていられる作品は久しぶりだった。やっぱり映画はこうでなくっちゃ!
見終わったあと、めちゃめちゃスッキリできてオススメだぞ!!!!
参考リンク:映画『ザ・ロストシティ』公式サイト
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.