最近Twitterで「ヤクルト1000」に関する投稿がやたらとバズっている気がする。詳細はボカすが、”流しのヤクルトレディから、Twitter映えしすぎるやりとりを経てゲットした” 的なそういうヤツだ。
もはやミーム化しており、それ自体は面白いと思いつつも、「つってもヤクルトっしょ?」的な感じでモノ自体はスルーしていた筆者。だが、やたらと見かけるので、ついに気になって仕方がなくなってしまった。
・ヤクルト
しかし、流しのヤクルトレデイなど、昨今とんと見ない。昔はほぼ毎日のように見かけた気がするが、それは筆者が弁当箱みたいなゲームボーイでモノクロのポケモンを遊んでいたころの話。
そもそもレディたちは、定期購入的な契約をしている人のところにしか来ないのでは? レディとて、契約してない人からいきなり声をかけられても困る気がする。いや、全く詳細は知らないのだけど。
何にせよ筆者の家の近辺は、水よりも4リットル入り焼酎の方が消費されてそうな爛(ただ)れたエリア。ヤクルトなんて健康的なものとは、魂の在り方からして無縁の人間しかいないだろう。
飛び込みで売るにしたって、あまりに見込みが無い。近所でヤクルトレディを見つけるより、三輪車で月まで行く方が簡単だろう。
ネットで買えないかと見てみたが、Amazonも楽天もやたらと高い。どう考えてもヤクルトによるオフィシャル販売じゃない。しかしヤクルト公式HPだと、なんか定期購入の契約みたいな雰囲気でハードルが高い。
違うんだよ。そういう真剣なお付き合いじゃなく、もっとイージーに1回だけのお付き合いをしたいんですよ。
どこかに店舗とかあったりするんじゃないかと思い、Googleで「ヤクルト 販売」と入れて検索してみると、ヤクルト販売センターというのが多数ヒット。
なんだ、けっこう色んなところにあるじゃないか。ここに行けば、ヤクルトをゲットできそうな気がする。とりあえず突撃してみることに。
・販売センター
ということで、やってきたのは家から1時間ほどのところにある販売センター。草の影から様子をうかがうと、ヤクルトの施設なのは間違いなさそう。
しかし店舗というよりは、むしろ事務所というか、営業所というか。とにかく従業員専用な雰囲気が出まくっている。ここに突撃して大丈夫なのか? 不審者だと思われたりしない?
表にはレディたちが駆る専用のバイクがたくさん停まっており、中から話し声も聞こえる。出待ちしていれば、そのうち配達に行くレディが出てくるだろう。それを待つべきか……
と考えていたら、写真を撮っているところを発見されてしまった。我ながらあまりにも怪しすぎるので、正直に目的を話すことに。すみません、けして怪しいモノではなく、ヤクルトが買いたくてですね。ヤクルト1000ってヤツなんですが……。
・誰でもOK
最初は圧倒的に怪しまれていた気がするが、勝手がわからなかった旨を伝えると、あっさり納得してもらえた。なんだか慣れているあたり、建物前で挙動不審になる人がそれなり居そうな雰囲気だ。
まあ「売ってます感」が稀薄だもんな。レディに聞くと、各地にあるヤクルトの販売センターは、誰でもヤクルトを気軽に買いに来て良いそうだ。
ただし時間帯によってはレディたちが出払っており、その時は鍵を閉めているそう。あくまで中に人がいる時に限り、直販所的な感じで利用できるもよう。
また、その辺でヤクルトレディを見かけたら、普通に声をかければ誰でも売ってもらえるという。契約してないと駄目だと思ってたぜ!
しかしノンアポの相手にいきなり売ってしまって、配達する分が足りなくなったりしないのだろうか? 聞くと、場合によっては手持ちが無くて要望に応えられない場合もあるそうだが、気にせず声をかけてOKだそう。
ちなみに最近はヤクルト1000について頻繁に聞かれる(おそらくTwitter民だろう)そうで、レディたちも、多めに持って出ているとのこと。
しかし、流しのヤクルトレディを路上でキャッチするのは、果てしなく運任せ。ヤクルトレディを見かけるエリアなら、そう遠くないところに販売所があるはずだ。
噂のヤク1000(ヤクルト1000)どこに売ってんだよ! ヤクルトレディなんて見ねぇよ! という方は、筆者のように最寄りの販売センターに行くのがベストだろう。
こうして筆者も噂のヤクルト1000をゲット。お値段は7本パックで980円だ。レアなポケモンをゲットできた時みたいな気分だぜ。
そうだ。これはレディに聞いたのだが、筆者の訪れた販売センターでは麺類や漬物なんかも売っているらしい。てっきり乳酸菌飲料とかヨーグルトだけ扱ってると思っていたぜ。直販センターには、何か他にも面白いネタがありそうな気がする。
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
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