【前衛的すぎ】たぶん世界に1つの「ビャンビャン麺の自動販売機」が20年先を走ってそう

ロケットニュース24

よく言われる話であるが、日本は “自動販売機大国” だそうだ。最大の理由は治安の良さなのだろうが、最近では東京都練馬区に「ドレッシングの自動販売機」まであるというから驚くしかない。日本人の生活を地道に支える自動販売機、本当にアザマス。

そんな中「ビャンビャン麺の自動販売機があるらしい」というウワサを小耳に挟んだのは、つい先日のこと。いくら何でも「ビャンビャン麺の自動販売機」は時代を先取り過ぎではなかろうか? これは確かめてみるしかあるまい──。

・死ぬほど漢字が難しい

漢字が激ムズであることで、ちょいちょい話題になるビャンビャン麵。ビャンの漢字はなんと57画! 元々は中国・陝西省(せんせいしょう)で発祥した、手打ちならぬ “手伸ばし麺” のことである。

最近はカップラーメン化されるなど、それなりの知名度を誇るビャンビャン麵ではあるが、それでも「1度もビャンビャン麵を食べたことが無い」という人の方が多数派のハズ。都内にも専門店が数えるほどしかないことを考えれば、まだまだマイナーな料理といえるだろう。

・自動販売機になり得るのか?

そんなビャンビャン麵を自動販売機で売るなんてことが本当にあり得るのだろうか? というか、勝算あるのけ? 知らない人が自動販売機でビャンビャン麵を見かけたところで「なにこれ……?」と怪しまれてしまうに違いない。

……が、本当にビャンビャン麺の自動販売機があるというなら確かめてみるしかないだろう。というわけで、東京メトロ東西線「門前仲町駅」に降り立ち、徒歩10分ほどかけて目的地まで足を運んだ。


あった。


ビャンビャン麵の自動販売機が設置されていたのは「自販ランド」という屋内施設で、ビャンビャン麺の他には餃子やラーメンなど合計5種類の自動販売機が設置されていた。

・その場では食べられない

さらに言うとこちらのビャンビャン麵は、数少ないビャンビャン麵の専門店「秦唐記」が手掛けたもの。また自動販売機で購入できるのは「冷凍ビャンビャン麵」となっており、その場で食べられるワケではないのでご注意を。

というか、マジで売ってやがった。マジでビャンビャン麵の自動販売機がありやがった。前衛的にもほどがあるが、今回は1000円の「汁なしビャンビャン麵」を購入し、事務所で調理してみたゾ。

で、作り方は「具はレンチン」「麺は熱湯で茹でる」が基本スタイル。大して面倒な作業ではないものの、レンチンだけの冷凍食品と比べると「やや面倒かな?」というのが正直なところだ。

・再現率がメチャメチャ高い

味の方は余裕でウマい! というか、ビャンビャン麵!! ムチモチの幅広麺はビャンビャン麵ならではの味わいで、お店のビャンビャン麵の9割くらいは再現できているのではないだろうか? 冷凍ながら、そのクオリティは非常に高かった。

一方で調理の手間などを考慮すると「店で食べられるなら店で食べた方がイイ」とは率直に感じた次第だ。店(秦唐記)で食べると「汁なしビャンビャン麵」は850円のため、わざわざ自動販売機でビャンビャン麵を購入するメリットは感じられない。

ただし「店に行くのが面倒」「四六時中ビャンビャン麵をスタンバっておきたい」というビャンビャン麵大好きっ子たちにとっては、非常に良い自動販売機ではなかろうか? たぶん前例なき「ビャンビャン麺の自動販売機」の設置に踏み切った勇気を私は褒めたたえたい。

というわけで、時代の超最先端を突っ走っていたビャンビャン麵の自動販売機。24時間いつでも購入可能なので、興味がある方は1度東京都江東区まで足を運んでいただきたい。20年後、ビャンビャン麵の自動販売機があたり前になっている……のかなぁ?

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 自販ランド
住所  東京都江東区牡丹3丁目30−1

参考リンク:秦唐記公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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