初心者でも簡単にスマホやカメラで撮影した映像をYouTubeによくある字幕付き切り抜き動画っぽく編集できる完全無料の「VideoProc Vlogger」を使ってみた

GIGAZINE
2022年05月16日 09時00分
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近年はスマートフォンカメラが高性能に進化しており、GoProなどのアクションカメラの選択肢も増え、デジタルカメラもより高画質でコンパクトなものがたくさん登場しているため、日常のワンシーンを簡単に高画質な動画で残すことができるようになりました。撮影した動画をそのまま保存しておいてもいいのですが、これに「編集」というひと手間を加えることで、思い出をより良い形で残すことも可能です。しかし、動画を編集するとなると「どんなアプリを使えばいいのか?」「そもそも操作方法を覚えるのが面倒そう」「有料アプリを購入しても使わなくなるのでは」など、不安ばかりが頭をよぎるもの。そんな時にオススメなのが、完全無料の動画編集ツールである「VideoProc Vlogger」ということで、これを使って動画編集初心者が「YouTube風の字幕付き動画」の作成に挑戦してみました。

VideoProcが、Sony α7シリーズなどの専属編集ソフトに挑む!
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というわけで、まずは「VideoProc Vlogger」をダウンロードします。VideoProc Vloggerの公式サイトにアクセスして「無料ダウンロード」をクリック。


ダウンロードが完了したらインストーラーをダブルクリックして起動


「インストール」をクリック。


インストールが完了したら「起動」をクリック。


VideoProc Vloggerの初回起動時には、PCにどのようなハードウェアが搭載されているのかをスキャンすることで、どのメーカーのGPUを搭載しているかを確認する作業が行われます。これはVideoProc Vloggerがハードウェアに適したエンコード/デコードプロセスを実施することで、動作の高速化を図っているためです。なお、ユーザー側が行わなければいけないのは、初回起動時に表示される以下の画面で「スキャン」をクリックすることのみ。


スキャンが完了したらVideoProc Vloggerが自動でハードウェアアクセラレーション技術を有効にしてくれるので、「次へ」をクリック。


VideoProc Vloggerの起動画面はこんな感じ。新しく動画編集をスタートする際は、新規プロジェクトを作成します。初期設定はフルHDの解像度1080P・30FPSのままで大丈夫なので「+新規プロジェクト」をクリック


これがVideoProc Vloggerの編集画面です。


まずは動画編集に使用するムービーファイルを「メディアファイルを読込む」(赤枠部分)にドラッグ&ドロップ。今回はDJI Action 2で撮影した動画を編集してみます。


これだけだとVideoProc Vloggerの中にムービーファイルを取り込んだだけなので、画面左上の「メディア」にある動画をドラッグ&ドロップで「動画トラック」(赤枠部分)に移動させます。


すると、編集する動画のプレビューが画面中央上部に表示されました。


というわけでまずは動画の中の不要な部分を削除してみます。プレビュー下にある再生ボタンあるいはスペースキーを押して動画を再生して、削除たいシーンを探します。


人が映り込んでいるシーンをカットしたいと思ったので、削除したい場面で一時停止してから、動画トラックの上部にある「分割」をクリック。


すると、「分割」をクリックした前後で動画トラックが分けられます。これは分割するポイントを指定しているだけなので、再生しても動画がブツブツと切れたり止まったりすることはありません。


分割した中で不要なものをクリックして削除します。削除は不要なトラックを選択して右クリックから「削除」を選択するか、デリートキーを押せばOK。


なお、プレビューでの動画の再生位置は動画トラックに表示される赤色アイコンを左右にドラッグしたり、キーボードの矢印キーを押して調整することも可能。これなら再生ボタンを押したりスペースキーを押したりして動画を等速再生しながら不要なシーンを探すよりも圧倒的に素早く特定の再生位置まで移動できるので、初めから「このシーンを削除したい」という当たりがついている場合はこの方法を使うのがオススメです。


また、今回編集した動画のように尺の短いものだと動画トラック部分に余白(赤枠)が大量に出てきます。


これだと作業にも不便なので、動画トラックの上部右端にある「画面に合わせる」をクリック。


するとこんな感じで動画トラックエリアいっぱいにプレビューが広がります。再生位置をマウスで調整する際は、動画トラックを拡大しておくと微調整が楽です。


動画の不要な部分を削除することに成功したので、続いて動画に字幕を追加してみます。字幕を追加する際は「テキスト」をクリック。


すると、プレビュー画面と画面下部の字幕トラック部分に要素が追加されます。


字幕内容は画面右上の「テキスト」部分にあるテキストボックスから編集可能。フォントや文字色、サイズ、配置方法もここから変更できます。テキストがどのように表示されるかは、プレビュー画面を見ながら逐一確認すればOK。


文字が見切れていたのでテキストの表示エリアを拡大するとこんな感じ。


プレビュー画面の右隣りには「テキスト」以外にもさまざまな編集機能が用意されています。「シャドウ」では、テキストに追加するドロップシャドウの色・サイズ・タイプなどを変更することが可能です。


作成したテキストの表示時間は画面下部の「字幕トラック」部分で変更します。


テキストの表示時間は字幕トラックをドラッグして変更可能です。


というわけで、字幕を複数追加するとこんな感じ。


簡単な削除と字幕の追加でそれっぽい動画が完成したので、実際に動画を書き出してみます。プレビュー画面の右下にある「書き出し」をクリック。


書き出し設定が表示されるので、ファイル名・保存先・ファイル形式を選んで「開始」をクリック。なお、初期状態では書き出しされるムービーファイルの形式はMP4となっていますが、MKVMP3M4AFLACを選択することも可能。他にも、書き出し時の品質や動画コーデック、FPSなどを細かく変更することもできます。


というわけで、実際に書き出した動画は以下からチェックできます。動画の長さはわずか1分ほどなので、「初めての作業」でも編集作業自体は1時間ほどで完了。作業に慣れてしまえばこれくらいの編集作業は30分もかからず行えるようになりそうです。

完全無料の動画編集ツール「VideoProc Vlogger」でムービーの不要部分を削除&字幕をつけるとこんな感じ – YouTube
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実際にVideoProc Vloggerを使ってみると、動画の不要な部分を削除したり字幕を追加したりといった編集作業を非常に簡単に行えることがわかりました。実際にVideoProc Vloggerを使ってみると「左上にメディアファイルを追加して、中央上部に動画のプレビューが表示され、右上では編集機能がわかりやすくまとめられており、画面下半分には動画の編集内容がタイムライン形式で表示されて……」といった具合に、パッと見ると複雑そうですが実際には無駄のないデザインに仕上がっていることがわかります。


動画の不要な部分を削除することでいわゆる「切り抜き」ができれば「動画をより簡潔に仕上げること」が可能で、さらに字幕入れをすることで「動画の中に細かな説明を追加したり、YouTube風の動画に仕上げること」ができます。これだけでホームビデオをワンランク上の出来栄えに昇華したり、旅の記録をYouTube動画風に編集して友達とシェアしたりすることも可能です。効果音やエフェクトを追加したり、画面の一部にモザイク処理を追加したりと、クオリティアップする方法はまだまだありますが、とりあえず削除と字幕入れさえできればかなりそれっぽく仕上がり、それでいて作業時間的には想像以上に短くて済むので、「動画編集に挑戦してみたいけど敷居が高そう……」と思ってなかなか手が出せなかった人には特にオススメの第一歩となりそうです。

なお、VideoProc Vloggerは完全無料で利用可能ですが、VideoProc Vloggerの姉妹ソフトウェアである有料のVideoProc Converterを1カ月無料で利用できるようになるライセンスコードと、ソニーのフルサイズデジタル一眼カメラ・α7 IVのボディキットである「ILCE-M4」をゲットできるキャンペーンが2022年5月20日(金)までの期間限定で実施中なので、気になる人は以下のサイトをチェックしてみてください。

VideoProcが、Sony α7シリーズなどの専属編集ソフトに挑む!
https://jp.videoproc.com/campaign/camera-solutions-giveaway.htm


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