【入手困難】崎陽軒の『関西シウマイ弁当』が新登場! 関東版との食べ比べが「ほぼ無理ゲー」だった理由は …

ロケットニュース24

崎陽軒とまねき食品(兵庫県姫路市)がコラボした『関西シウマイ弁当』は、JR姫路駅で昨年11月から限定販売されていた。それが満を持して3月18日、ついに大阪でも販売開始の運びとなったらしい! 朝10時開店、1日100食限定の早いもの勝ちである!

東京ならどこでも買えるシウマイ弁当だが、実はこれまで関西では売られていなかったのだという。「100食限定」ってことは、一体どの程度激しい争奪戦になるのだろうか? 全く想像がつかないので、大阪出身の中澤記者に意見を求めてみるとしよう。


中澤「え? 大阪人は崎陽軒なんて知らないから……夕方でも買えるんじゃない?」


・絶対だな?

マジで? さすがに夕方は不安すぎるが、そこまで言うなら “10時ピッタリに到着” くらいで大丈夫なのかもしれないな? あまり朝早すぎるのは正直ツライし、もし買えなかった場合は彼に責任を取ってもらうことにするか。

というワケで、私は東京駅を朝7時に出発する新幹線へ乗車した。今回の目的地である『阪神百貨店 梅田本店』へは、ちょうど開店時間(10時)の少し前に到着できる計算となる。なお東京から大阪行きの始発は朝6時。「確実にゲットしたい」という人は始発を狙うべきだろう。

新大阪から大阪へ向かい、俗に『梅田ダンジョン』と呼ばれる巨大地下街を進めば……


あったぞ、これが阪神梅田百貨店か〜!



ああっ!!!? 「10時から整理券を配布します」の張り紙が!?


・危ないとこやで

阪神梅田本店にはたくさんの出入り口があるのだが、現在のところ整理券を配布するのは1カ所だけ。別の入り口で待っていても意味がないので、到着したら忘れず配布場所を確認するようにしよう。

9時45分の時点で私は行列の11番目。整理券が配られたのは9時55分ごろのことだった。実はこの行列、 “単に百貨店の開店を待っているだけの人” も含まれていたのだが……

“限定弁当の整理券を配布している” と聞くや、ほぼ全ての客が「ほな、もらっとこか」とばかりに整理券を受け取っているではないか。敵はシウマイ弁当狙いの客ばかりではない……最終的な行列は50人ほどだったが、やはり確実に購入したい人はもう少し早めに到着すべし。

その後は地下食品街の中から『まねき食品』のブースを探し……

ついにお目当ての『関西シウマイ弁当(960円)』ゲットだぜ! よかった〜! なお、本記事の取材日は平日。土日はもう少し激しい争奪戦になる可能性を念頭に置いておこう。


・少し算数の話を

さて……ここからが本題である。私はもちろん崎陽軒のシウマイ弁当が好きだが、「崎陽軒のシウマイ弁当マニアだ」と胸を張って言えるほどのフリークではない。したがって関東版(860円)と “食べ比べ” をすることでしか、関西版を論じることができないワケなのだが……

困ったことに、東京駅内の崎陽軒の営業開始は午前8時。付近の弁当屋で崎陽軒を扱っているパターンもあるが、シウマイ弁当の入荷時間は日によってばらつきがある(だいたい午前7時前後)。そしてご存知のとおり、シウマイ弁当の消費期限は “当日” だ。

つまり “関西シウマイ弁当を確実に入手できる時間に大阪に到着する” ためには、「出発前に東京駅で関東版を購入する」「前日に関東版を購入しておく」そのどちらも不可能、ということになるのである。マジかよ……ほぼ無理ゲーじゃねぇか。

そんなわけだから、今回私は「少し遅れて東京から大阪入りする知人に、関東版を買ってきてもらう」というウルトラCを敢行。逆に “関西版を購入してから東京へ向かう” ルートであれば問題ないはずなので、大阪の人はぜひトライしてみてほしい。


・ようやく実食

それでは、苦労のすえ入手した『関西シウマイ弁当』がこちら。

一瞬ではピンとこないが……関東版と比べれば違いが一目瞭然だ。

まず気になるのは、関東版ではおなじみの『マグロの漬け焼』が『サバの幽庵焼』に置き換わっているところ。それから『タケノコの煮物』の形状が明らかに異なる点、カリカリ梅とゴマの色が違うあたりもパッと目を引く。かなりイイ塩梅に差別化できているな〜。

さて問題は主役の『シュウマイ』である。まねき食品の公式サイトによれば「見た目はそのままに、昆布や鰹節といった関西のだし文化と融合させた」とのこと。確かに見た目では判別がつかないが、お味はどうか……


ん………………………………?


言われてみれば確かに、関西版には関東版特有の “甘み” が少ない気がする。それから全体的に味が薄めで、関東版より “肉肉しさ” が強いようだ。が…………


コレ、食べ比べなきゃ絶対に分かんないヤツ……!!! 


よほどのシウマイ・マニアであればいざ知らず、やはり味の違いを感じたければ “東西同時食い” を行うことを強く推奨したい。逆を言えば崎陽軒を知らない関西の方も、関西版を食べれば一発で雰囲気が掴めることだろう。

今回、個人的に最もポイントが高かったのは、関東版における『あんず』が『黒花豆の煮物』に置き替わっていた点。何を隠そう、私はあのアンズが苦手なのである。ふっくらとしたお豆の煮物はほ〜んのり甘く、箸休めに最高!

かと思えば『タケノコの煮物』に関しては、個人的には関東版のほうが好みだった。あっさりとしたダシ風味の関西タケノコは関東版より甘みに欠けてやや物足りない。甘いアンズは苦手だというのに……本当、味付けの好みって人それぞれですよね。

『鳥の唐揚げ』や『卵焼き』にも微妙な味の違いがあるものの、ここまでくると「個人の好みによる」としか言いようがない。

恐らく「関東人(関西人)だからこっちが好き」といった法則もないと思われるので、お気に入りのオカズを探しに、各自ぜひ両方を味わってみてほしいと思う。まさに甲乙つけがたいウマさ。今後、関西での販売店が増えていくことを願ってやまない。


ということで調査の結果「大阪人は崎陽軒のシウマイ弁当にそれなりに興味を持っている」という事実が判明した。関西シウマイ弁当を狙う関東人は、いっそのこと泊まり込みで関西を訪れるのもアリだぞ……諸君の健闘を祈る!

参考リンク:まねき食品株式会社
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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