一般的にコーラと言えば、様々なスパイスが配合された黒い飲み物。しかしご当地コーラ界において、「コーラ」とは「ソーダ」と同義語なのかもしれない。
──そう感じたのは、静岡県の土産物店にて『しずおか茶コーラ』なる商品を見つけたから。「私のコーラは一目惚れしちゃうような緑色です」なんて、某CMみたいなセリフを言いたくなるぐらいにキレイな緑色をしていたためだ。
・静岡産のお茶入り炭酸飲料
筆者が見つけたのは、木村飲料株式会社が製造する『しずおか茶コーラ』税込250円だ。
木村飲料株式会社と言えば、以前当サイトの江川記者が「生きたウナギの臭いが好きな人にはオススメかも」なんていうヤバ過ぎるコメントを残した『うなぎコーラ』を作ったメーカーである。
このことから「あまり美味しくはないかもしれない……」と恐れている自分がいた。だが、今回飲むのはウナギではなく緑茶味。緑茶味の飲み物が美味しくないなんてことはそうそうあり得ないはずだ。
ということで、先入観ナシで純粋にテイスティングを楽しもうじゃないか!
原材料をチェックすると、しっかり緑茶そのものが入っている。
もちろん静岡県産!
瓶底に沈殿がないところから、しっかり濾(こ)してあるのだろう。炭酸飲料を振って混ぜるわけにはいかないので非常にありがたい。
・ほんのり後味にお茶
グラスに注ぐと、炭酸は通常のコーラよりも弱めに感じた。匂いは……緑茶って言うよりも爽やかなサイダー。目をつぶってお茶を感じようとしてみたが、筆者の鼻では感じることができなかった。
一口飲んでみると……
すごく、マイルドです!
ある意味裏切られたと言っても良いかもしれない。鮮やかな緑色とは裏腹に非常に飲みやすく、匂いと同様に爽やかサイダーである。例えるならば、炭酸を優しくした三ツ矢サイダー的と言っても良いかもしれない。
それでは何が静岡茶なのかというと……後味にほんのりわずかなお茶の香りと、味を邪魔しない程度にうっすらと渋みを感じる。あくまで控えめで、主張はしてこない。そのおかげで癖や苦みなどのエグさを一切感じずに飲むことができた。
濃茶味が大好き! という方には、正直物足りなく感じるかもしれない。しかしそれ以外の方に対しては、この見た目のインパクトと万人受けしそうな美味しさは、お土産として最適なのかもしれない。
・緑茶コーラを自作してみた
自宅に緑茶があったため、せっかくなので濃いめの緑茶コーラを自作してみることにした。しずおか茶コーラの立ち位置を確かめる上では、十分に意義があるはずだ。
材料は水出しした緑茶、炭酸水、砂糖。
緑茶に砂糖を溶かして炭酸水で割る。
できあがった自家製緑茶コーラを飲んでみると……
まっずぅぅぅぅぅぅぅ!!!!
……めちゃくちゃに苦くて渋くて甘かった。実は2日間ほどかけて丁寧に作ったのに。受け入れがたいほどのマズさにショックを隠し切れない。
それに対してしずおか茶コーラ、超うめぇぇぇ~~!!!!!!
お土産にオススメです!